QUESTIONより:VR修学旅行が大きな可能性を秘めている理由


QUESTIONより

VR修学旅行というのがニュースになっていました。子どもの頃思い描いていた未来は、どこでもドアのようなもので世界のあちこちへ気軽に行き来できるものでしたが、どこへも行かなくてもなんでも出来るのが来るべき未来だったのかと思うと不思議な気持ちです。 とはいえVRで名所旧跡めぐりは興味あります。彩雨さんはVRで見学したい場所はありますか?


VR修学旅行、ニュースになっていましたね。

それで旅行したことになるのか、というツッコミも多そうですが、今は変換期ということで、いろいろな試みをすることは悪くないと思っています。

VRで修学旅行、行ったことになるのか

まぁ修学旅行というのは友達同士でわいわいとバスで移動したり、宿泊したりと一連の流れをすべて含めての旅行ですので、それで行ったことになるのかどうかというのは議論の余地はあるでしょう。

とはいえ、現在はコロナということで、少しでもいろいろなことをさせてあげたいという気持ちはとても大事です。

VR旅行に可能性はある

さてQUESTIONの回答ですが、実は個人的にVR旅行には可能性があると思っています。

外国や京都を旅行するのももちろんいいですが、やはり実際に体験できないことを体験する、というのが一番です。

VRのゲームに山登りがあるんですけど、あれなんかもまさにVR旅行です。できないことをやる、という着眼点がいいなと思っています。

そういう意味で個人的に期待したいのは、やはり火星や月といった天体、もしくは過去ですね。

火星や月は探査機をガンガン送り込み、詳細な地形データが分かるようになってきています。本物の火星や月と同じスケール感でそこを散歩するのは楽しそうです。

もう一つが過去です。

VRのソフトにGoogleストリートビューを利用し、街並みを散歩するものがあります。ストリートビューは積み上げていくことで過去データが蓄積されていきます。この機能を使えば、2050年に2000年の街を散歩することが可能です。写真だけではなく、そこから地形データや建物のデータをVRにモデリングができれば、よりリアリティのある体験ができそうです。

同様に、江戸時代の街並みを資料をもとに再現するとか、そういった試みも面白いんじゃないかと思います。

VRだけに限ることではないですが、こういった新しいテクノロジーを現実の代替としてとらえるのではなく、いかに新しい第三の選択肢として価値をつけられるかが重要だと思っています。