先日、ドイツ沖でダイバーがエニグマを発見したという報道がありました。
70年以上も海底で眠り続けていたわけですが、どこまで復元可能なのか気になりますね。
今回はそんなエニグマと、エニグマ解読を行ったアラン・チューリングのお話です。
エニグマとは
エニグマというのは、ナチスドイツ時代の暗号機のことです。
自分もその名前しか知らなかったんですが、エニグマ解読をテーマにした映画「イミテーション・ゲーム」を見て、エニグマってこういうことだったのかということがよくわかりました。
第二次世界大戦は飛行機を飛ばしたり、核を落としたりと、近代的な戦争でした。その近代的なものの象徴として、情報の暗号化もまたあげることができます。
その中でもドイツが使用していたエニグマは解読が非常に困難なものでした。
エニグマは1920年代にはドイツ軍が利用していましたが、そのまま終戦まで使われることになります。
エニグマの解読はすでにされていましたが、ドイツ軍は解読されたことには気づきませんでした。
エニグマ解読により第二次世界大戦の終結を早めたという話もでるほど、戦争と情報は非常に密接な関係にあるというわけです。
エニグマ解読とコンピュータ
もう一つ忘れてはいけないのが、このエニグマ解読に寄与した人物、アラン・チューリングです。
暗号解読の研究者として戦争中に活躍しましたが、もともとは数学者です。
また、コンピュータの基礎的な考え方を作った人とも呼ばれています。アルゴリズムの考え方を唱えたひとなのですが、このあたり、解説するのがめっちゃ難しくて、割愛します(笑)
そしてもう一つ、機械は考えることができるのか、という「チューリング・テスト」を提唱した人でもあり、人工知能の父とも呼ばれています。
まさにここから、現代につながる革命的な進化が始まるわけです。
そんなアラン・チューリングですが、1954年に自殺してしまいます。その数年前にアランが同性愛者であることがバレてしまいます。当時は同性愛が禁止されていたため、逮捕され、人生が変わっていってしまったのです。
まだ41歳と若く、生まれていた時代が違えば、まだ先にも偉大な研究が行われていたかもしれません。しかしあの時代に生まれていたからこそ今こうしてコンピュータが生活にあふれている時代になっているのかもしれません。