より美味しい食べ物を、大量に、というのは誰もが考えることです。
たくさんとれるように、より過酷な場所でも育つように、病気に負けないように、これまで人間はたくさんの品種改良を重ね、そのおかげで食卓がこんなにも豪華になっているわけです。
と、前置きをしたうえで、今回はテクノロジーと食品の話です。
ゲノム食品、早ければ年内に
今、大きな話題を集めているのはゲノム食品と呼ばれるものです。
これは「ゲノム編集」を行った動植物の食品のことをさす言葉です。
生物のDNAの一部をピンポイントで編集することにより、人間にとって都合のいいように品種改良を強引に行うようなイメージですね。
以前、遺伝子組み換え食品について大きな話題になったことがありました。
あれと同じかというと、ちょっと違います。遺伝子組み換えは、文字通り遺伝子を別のものへ組み替えてしまうこと。自然交配では絶対に生まれない動植物を作り出す技術です。ゲノム編集はあくまで品種改良の範疇ということです。
そんなゲノム編集は世界中で大きな躍進をしており、なんと年内にも早ければ食卓に並ぶのではないかといわれています。
表示義務はなし!知らずに食べることもありそう
さて今ここで問題になっているのが、その食品がゲノム編集をしたものなのかどうかの、表示義務がないということです。
ゲノム食品、年内にも食卓へ=安全審査、表示義務なく-消費者に懸念も(時事通信) – Yahoo!ニュース
遺伝子組み換え食品については表示義務をしなければなりません。
ゲノム食品はいいの?という感じですが、大丈夫なのでしょうか。
精神的な部分は受け入れには時間がかかる
昔は電磁波が人体に悪い影響を及ぼす、といって新興宗教が不思議なことをしているのが大きな話題になったこともありました。
一方で、放射能が体を健康にするといって、放射性物質を含んだ薬品が売られていたこともありました。
人間というのは不思議なもので、新しいものには飛びつく一方で、やはり新しいものに慎重な姿勢を取りたくなるものです。
携帯の電波が人体に悪影響を、というのと同じで、正直なところわからないというのが現状です。
今回のゲノム編集も、起きていることは品種改良と同じことであっても、それを精神的に受け入れるためには時間がかかるように思えますね。
ゲノム編集は大注目の分野
今回のゲノム編集も含め、バイオ関連はまさに大注目されている分野です。
インターネットの登場以来、21世紀の大変化がバイオ関連をきっかけに動き出すかもしれません。
これから先も注目のニュースですね。