QUESTIONより
お茶が新型コロナウイルス消滅に効果があるとの研究結果がでたとのことで、また転売ヤーの餌食になって気軽にお茶も買えなくなるのか…と気が滅入ります。なにか特定のものが話題に上ると即転売ヤーが…という発想になるのも最近になってからのような気がしますが、調べてみたら転売にもそれなりに歴史や文化がありそうですよね。
お茶がコロナに効果あるというニュースは興味深いですね。
まぁ、実際カテキンは消毒効果がどうこうっていうのは昔から言われていましたし、ちゃんと調べたら効果がある物質は多いのかもしれません。
お茶が買い占められる、というのは流通量から見てもないかもしれないですが、春ごろだったある程度動いたかもしれないですね。
転売は商売の基本
物を仕入れて、それを売って利益を出す、というのは商売の非常に基本的な考え方です。
どうしたって自給自足には無理があります。山では木の実を取れても魚は、川魚くらいですよね。海では魚は獲れても木の実や獣の肉を、とはなかなかいきません。
じゃあ交換すればいいじゃん、って話なんですが、海と山は遠いわけです。
だから、間を仲介してくれる人がいると助かりますよね。
欲しいと思う人がいるのであれば、そこにはビジネスチャンスが生まれます。
間を仲介してくれる人がいるから、この社会は成り立っています。
転売の需要はまだある
インターネットの台頭により、ある意味では転売の需要は薄れました。
というのも、欲しい人同士を簡単に結び付けることができるようになったからです。
昔ではありえないような、海外のお店から直接買うということも簡単にできます。
では転売ビジネスはなくなったかというと、そういうわけではありません。
というのも、たしかに技術的には簡単に海外のものを買うことはできるわけですが、それをやるのって意外とめんどくさいんですよね。相手とトラブったときに言葉通じないし。
そんなこともあり、海外からネットで買い、それを国内で転売するというビジネスには今後も需要はあると考えています。買う側、売る側にも一定のメリットはあります。
また、オークションやフリマサイトなど、個人でこういった転売をやりやすい土壌が存在することも後押ししています。
今の世では転売はなくならない
戦後は物資が不足しており、体制の移り変わりとともに多くの混乱が生じました。
そのような中、非合法での取引をする場所、いわゆる闇市は、混乱する都市部では大きな役割を果たしました。
闇市というとアンダーグラウンドの世界のようですが、戦後当時の立ち上がりを支えた側面も強いです。
ライブのチケット、マスク、PS5など近年でもこういった転売が社会問題になることは多いですよね。
理屈で考えると、転売をなくすことは資本主義、自由主義の社会では不可能です。
もちろんモラルがどうこうとか、いろいろありますけどね。モラルで解決するなら、話は早いんですけども。
転売をなくす方法は二つしかありません。罰則化と需給のコントロールです。
マスクは一時的に法で縛ったり、アベノマスク配布によって需給のコントロールを行い、マスク転売問題は解決しました。生活に関わる物であれば、こういった方法も取れますが、PS5の転売にこれが使えるかというと難しいでしょうね。
他の解決法としては、マイナンバーと結び付けることです。今でもライブチケットで身分証明書の確認や顔チェックなどを行っているところもありますが、アレの強化版ですね。
PS5もマイナンバーカードをかざさないと起動しないとか、そんなことをすれば簡単に解決です。
しかし、このような管理社会が進むことを是とすべきか。
こういった転売の問題も含め、やはり資本主義、自由主義は完璧なシステムではないということです。