結局、「 #世界緊急放送システム 」とはなんだったのか。


この3連休、Twitterなどで「世界緊急放送システム」という言葉を目にした人は多いかもしれません。

緊急事態宣言が出ている連休は多くの人が暇でネットを利用します。そのため一般的には炎上事件が起こりやすいという傾向もあります。

また、今回のような陰謀論が盛り上がるのもまた、コロナで暇な人が多いから…なんていうとどこかから怒られてしまいそうですが、ご容赦ください。

トランプ大統領の支持者

日本にもこんなにトランプ大統領の支持者って昔からいたっけ?と思うほど、ネットでは大統領選挙以降、支持層の動きが盛んです。

アメリカと同様、日本でも保守層の一部がトランプ大統領の熱烈な支持者になっているようで、今回の大統領選挙での民主党の不正を暴くこと、トランプ大統領の継続を主な目標とし活動しています。

自分もまた保守層よりの人間ではありますが、この大統領選挙の結果については冷静に受け止めています。しかし一部のトランプ大統領支持者はこういった保守層にまで怒りの矛先を向けるなど、ややいびつな状況になっています。

本家アメリカならまだしも、日本でここまで異様な盛り上がりを見せることを、自分も予想できませんでした。いったいなにがそうさせるのでしょうか。

陰謀論がリアルに感じるネット社会

陰謀論は昔から存在しています。ネットができるはるか昔からあるわけです。今回の件もネットの様子を遠くから見守っていましたが、陰謀論の模範解答かのようなケースで多くの情報が拡散されていき、常にトレンド上位に表示されていました。

2020年の政治的大ビッグイベントということで、自分は一昨年からこの大統領選挙の話をしてきました。大統領選挙への関心が高まることは予想していたものの、ここまでの動きになるとは思いませんでした。

その根本はやはりコロナによる不安でしょうね。社会が不安定なときこそ陰謀論は跳ねやすい傾向があります。また、多くの物事に一つの陰謀論が結びつきやすい傾向もあります。今後なにが起きても、すべて陰謀論に理由付けすることが可能です。

また、こういった陰謀論には答えがありません。

これも悪魔の証明で、陰謀じゃないことを証明することができないからです。そうかもしれないけど…という前置きをしないといけないからです。

こういった都市伝説の類は、これも何度も言っていますが、自分は大好きなんですね。だけどそれはあくまで都市伝説、陰謀論と分かっているからそういうネタを楽しめるんです。

SNSってやっぱり難しいなと思うのが、リアルと陰謀論が同系列で表示されるわけです。

昔はこういう情報の入手先は、怪しい本か怪しいテレビ番組、もしくは怪しすぎる口コミくらいなものです。今は本当のニュース、リアルな友達のツイートと同系列でそういった情報が出てきます。

コロナによる漠然とした不安、世界中に漂う停滞感、重苦しい空気、こういったものになにか理由を付けて心を安定させたい気持ちが、こういった陰謀論を生み出すのでしょう。トランプ大統領を神格化することで、安心したいところもあるのでしょう。

昔から、社会的不安が高まるタイミングで新興宗教が生まれやすいという傾向があります。これも同じような理由によるものです。

今後の動き

トランプ大統領のSNSが凍結されました。

また、保守層の多くがTwitterから別のSNSへ発言の場を移していますが、その中の一つ「パーラー」はアプリから削除されたばかりか、どうやらAWSも止められるという報道がありました。

もしAWSが使えないのであれば、サービス自体が停止することになります。

トランプ大統領個人のSNSが止まるのは個人的にはやりすぎではないかと感じていますが、AmazonとしてはこういったSNSを利用し、さらなる暴力活動へとつながる可能性を危惧してるのでしょう。

今後は大統領就任式という大きなイベントを控える中、その前の段階でトランプ大統領が場合によっては職を失う可能性もあります。つい先日ペンス副大統領は25条発動に否定的という報道がありそのことをブログに書きましたが、最新の報道ではこのあたりがまたぼやかしてありました。

1/20と就任式が迫る中、過激なトランプ大統領支持者が黙ってバイデン次期大統領の就任を見届けることができるのか、まだまだ緊張状態は続きます。