ソードアートオンラインのセリフの中に
「他人がやってるRPGゲームを傍らから眺める事ほどつまらないものはないだろ?」
という言葉があります。
ゲーム実況のなにが面白いのか
ゲーム実況というジャンルは昔はなかったですが、2000年代半ばにニコニコ動画がローンチされ、他人がやるゲームを見る、という概念が徐々に生まれました。
自分自身は古い人間ですので最初はあまりゲーム実況にはなじめませんでした。
子供の頃に大人数でゲームをやることはありましたが、一人っ子ですので、家でゲームをするときは一人です。
よく兄弟、姉妹がいる場合、兄がやっていたからFFやドラクエのあらすじだけ知っている、みたいなこと言う人いますよね。自分はそういった感覚を持たないまま育ったので、他人がやるゲームを見る、という感覚をそもそも持ち合わせていませんでした。
そんな自分も、なぜか今はゲーム実況の動画を見ます。
あれはなんでしょうね、不思議な魅力があります。
見るようになったきっかけ
実は、見るようになったきっかけは、仕事です。
前に楽曲提供の仕事で、ホラーゲームに関する楽曲の仕事をしたことがあります。
その際に、そのゲームのことをなんにも知らないでやるのもなあ…と思いまして、自分でもやろうかなと思ったのですが…
ホラーゲーム、なんか怖そう!!
いやホラー映画は見るといえば見るんですけど、ちょっとずっとやるのはしんどいぞ!とか思いまして…
そんなこんなでいきついたのが、ゲーム実況でした。とりあえずストーリーを把握したいという思いが強かったのでいいかなというところで。
そしたら、なんか面白いんですよね。人がやるゲームも、こうやってナビゲーターがちゃんとうまくしゃべりながらやってくれると、こんな面白いのかと、発見しました。全国ツアー中だったので、ツアー中の移動でずっとこれを見ていました。
ゲーム実況の魔力
自分にはできないスーパープレイを、というのもありますけどね。
でも自分はけっこうガチャ動画が好きなんですよね。てか人が引くガチャの何が面白いのか…だって自分がもらえるわけでもないですからね。
そう疑問を思う人もいるかもしれないし、自分もそれをうまく説明できません。
ですが、なんか面白いんですよね。不思議!
自分では課金できないほど課金をしているというところもあるかもしれませんけどね。
ただ、やってないゲームのガチャ動画を見てもなんとも思わないので、やっぱり疑似体験的なドキドキを味わえるということなのでしょうか。
とはいえ、やっぱりナビゲーターが重要です。ゲーム実況は、ゲームの内容やプレイの内容もあるかもですが、最終的には誰がどのように実況するかが重要です。
好きなゲーム実況者は?
では話の流れで好きなゲーム実況者を何人か紹介したいと思います。
まず一人目はCLAYさんです。プロスピAの実況者さんです。
ガチャ系の動画だと、微妙なものが当たると「うわー」って反応をしますよね。プロスピAはゲームの性質上、野球選手がガチャの対象になりますが、CLAYさんはちゃんとどんな選手が当たっても選手へのリスペクトがあり、嫌な気持ちになりません。
例えばV系ゲームでガチャがあって「うわー彩雨かよ!」みたいなこと言われたら嫌ですからね。ここ大事です。
ちなみに出身地が近く、そのことをつぶやいたらフォローしてくださいました。ありがとうございます。
もう一人はダルビッシュ有さんです。同じくプロスピAの実況者さんです。
大リーガーのダルビッシュ有さんと同姓同名ではなく、同一人物です。いろいろ裏話も聞けて面白いです。
もう一人は「ハヤトの野望」というチャンネルで「シティーズスカイライン」の実況をしているハヤトさんです。自分もちょっとこのゲームやってたことあるんですが、やはりずば抜けた企画力とトーク力がいいですね。
新しいコンテンツの楽しみ方
ゲーム実況とか、アニメや漫画の考察とか、既存のコンテンツに乗っかる形のものです。そういう意味ではコンテンツの二次的な楽しみ方かとは思いますが、よりコンテンツの幅を広げてくれる再発見があります。
いわゆる二次創作系もこれにあたるところもあるかなと思います。
こういうのは企業としてどう付き合っていくか、実は難しいところもあります。コンテンツを広げてくれるのは大歓迎ですが、線引きラインが微妙な面もたしかにありますからね。
ただこういった線引きライン、近年は企業側としても柔軟に応じていくような動きも多く見え、今後はこういったコンテンツの幅も重要になってくるんだろうなと思います。
音楽でも歌ってみたとかそうですし、TikTokもそうだし、コンテンツの可能性は増すばかりです。
より柔軟に、物作りに関われるようにしていきたいなと思います。