FamiPayのキャンペーンが一部中止へ、なんとかPayを自分たちで作りたがる3つの理由


ファミリーマートが行っている決済システム「FamiPay」がちょっとトラブっていますね。

システム不具合ということで、ファミリーマート以外で決済ができないようになってしまったようです。

巨大なキャンペーンが中止へ

FamiPayはこの1月後半から2月上旬にかけて、巨大なキャンペーンを行う予定でした。ファミリーマートだけではなくドラッグストアや家電量販店でFamiPayを使うと、上限は決まっていますが、50%が戻るというものでした。

これは地味にすごいですよね。家電量販店は上限が3000円ということで、かなりお得に買い物をすることができます。

しかし今回のシステム不具合のため、ファミリーマート以外での買い物についてはすべて中止となりました。

今回のキャンペーンのためにFamiPayにチャージをすでに済ませている人も多く、落胆や怒りの声もちらほらですね。

セブンイレブン系の7Pay問題についてもまだ記憶が新しい中、コンビニ系の決済大丈夫なのかというイメージもついてしまいました。

なんとかPayを作りたがる3つの理由

ファミリーマートにしては、このキャンペーンにかなりの巨額な投資をしていたことでしょう。

なぜそこまでして自社のなんとかPayを使ってほしいのでしょうか。理由は三つあります。

一つはユーザーの抱え込みです。ユーザーがこのためにFamiPayを利用すれば、他の町にいってもそのFamiPayでなにかを買ってくれるかもしれません。選択肢が多いコンビニ産業、自分たちの店でお金を落としてくれる理由が必要です。

もう一つは個人情報の活用です。たくさんの顧客データを集めることもできますし、どんな人がどんな商品を買ったのかという統計データも把握できます。こういった数多くのデータを今後の商品開発や、出店の参考にもできますし、場合によってはこういうビッグデータを他社に売るということも可能です。

最後に、内部留保の確保があげられます。FamiPayに多くの人がチャージすることで、ファミリーマート内のお金は一時的に増えます。もちろんそのお金をファミリーマートが全額自由に使うわけではないですが、お客さんもそのお金を1日で全部使うわけではありません。組織内の内部留保が増えれば、それだけ行動できる選択肢も増えます。これけっこう重要なんですよね。スタバなんかもこういうのがうまい会社です。

しかしセブンイレブンだけではなくファミリーマートまでトラブってしまうということで、こういったなんとかPayを立ち上げるのってやっぱり難しいんだろうなと思います。

今はなにかと乱立する時期で、多くの会社が自社の決済システムを作りたがるタイミングです。しかしもう数年で淘汰が始まると予想しています。FamiPayは生き残ることができるでしょうか。