Clubhouseという音声SNSが話題の中、数年前にも同じようにTwitterに取って代わる存在になるかもと話題になったSNSがあります。
それがマストドンです。
マストドンとはなにか
マストドンは少し特殊なSNSです。
通常TwitterやFacebookなどのSNSは、全てがオープンであり、共通の舞台に上がります。当たり前ですが、誰の投稿も同じタイムラインにあがります。
マストドンはそうではありません。Twitterなどは巨大なSNSが一つあるイメージですが、マストドンは小さなSNSが複数あるようなイメージです。
そのため、TwitterのようにTwitter社が運営するのではなく、個人がSNSを運営できるようになる、といったイメージです。
実はこのマストドン、日本でも存在はしているのですが、日本用のインスタンスは昨年サービスを終了を一度発表しました。
マストドン「mstdn.jp」、6月30日に終了 「中傷に対する法制強化に対応できない」
理由は、中傷に対する法制強化に対応しきれない、ということです。まぁ昨年はSNSの誹謗中傷が問題になりましたからね。結局その後、譲渡先が決まりサービスは継続しているのですが、大きな話題になるほどでもありません。
しかしまもなくiOS用のアプリが登場するなど、マストドン自体はまだ存在し続けています。
分散型SNSへの注目も
ここにきて、また風向きが変わり始めています。
昨年の大統領選挙を皮切りに、Twitterなど大手SNSが締め出しを強化するようになりました。
世界のSNSは中央集権型SNSが主流です。そのため、その中心部、要するにTwitterならTwitter本社、FacebookならFacebook本社が力を持つことになります。
しかしマストドンは分散型SNSです。同じ思想を持つ人同士がマストドンを使ってSNSを形成すれば、それは誰にも消されることがない、ということです。
ブロックチェーンでもなにかと分散型というキーワードがでてきますが、インターネットのトレンドとしてこの分散型という考え方は、今後いたるところで登場するようになるでしょう。
マストドンに限らず、こういった分散型SNSに一周回って注目が集まるようにもなるのかなぁ、と個人的にも注目しているところです。