先日、Twitterでちょっと気になるデマが大きな話題となりました。
同じような話は何度もしていますが、大事な話ということで、あらためて触れてみたいと思います。
トヨタ社長をめぐるデマが拡散
先日話題になっていたのは、こちらの件です。
「トヨタ社長豊田章男氏がワクチンは人口削減のための遅効性の毒と発言した」との個人ブログのデマが広がる(篠原修司) – 個人 – Yahoo!ニュース
トヨタ社長がワクチンに関して毒だと発言した、というもの。
情報の出どころはニュースサイトっぽい体裁ですが、個人ブログでした。
さらにYahooニュースを似せたような便乗ツイートなども散見されました。
ちょうどこちらが話題になっていたときにニュース読みでトレンドを見ているときでしたので、いくつか関連ツイートを見ていました。
すぐにデマだと気づいた人もいれば、トヨタ社長も反ワクかよ…という人。トヨタ社長はさすが気づいている!と賞賛するものまで。
なぜデマをデマと見抜けないのか
小学校では情報の授業があると聞きます。
自分が先生なら、この中でデマのものはどれでしょうか、という問題を出します。
デマには見抜き方がいくつかあります。
しかし、そういうのに気づきにくい状態になってしまうときがあります。
それはいつかというと、急いでいるときです。
そしてTwitterというSNSは瞬発力が命。
興味深い記事があれば、中を読まず見出しだけで拡散ボタンを押してしまいます。
落ち着いて、その情報をよく吟味すればデマと見抜けるはずです。
しかしTwitterは次々と新しい情報が目に飛び込むSNSですので、その記事にアクセスして吟味を確かめる前に、次の情報に目が行きます。
Twitterはデマが拡散しやすい構造になっているようにも思えます。
今回の件は陰謀論がひしめき合うワクチンという題材だったこと、トヨタ社長という有名人を使っていたこともまた、このデマが広がりやすい要素となっています。
センセーショナルな情報ほど広がりやすいものです。
逆にトヨタ社長が否定をしたとしても、否定したという情報はセンセーショナルではないので、広がりません。
結果、ネット上にはデマだけが残っていきます。
これがTwitterの大きな欠点であり、今後の課題でしょうね。