音楽ならではのネット広告ビジネスモデルを考えてみた


最近ずっと読んでいた「沈黙の艦隊」がついに最終話になってしまいました。

なかなか読み応えのある、面白い作品でした。

インターネットのすごさ

漫画を読むアプリで、ここ数年、いくつか面白い作品と出会えています。

この「沈黙の艦隊」もその一つですが、インターネットが存在しなかったら、読むことはなかったかもしれません。

それともう一つ、やはりビジネスモデルを変えたことでしょうね。

今でも古本屋などありますし、もしかしたらそういったところでたまたま手にした「沈黙の艦隊」を読んで全部そろえたかもしれません。

しかし、古本屋で本を買ったところで、その作者や出版社には1円もお金は入りません。

中古市場を否定するつもりはないですが、お金の流れという話をするのであれば、作者や出版社にお金が入るほうがいいですよね。

しかも視聴者側(読者側)も広告を見ることで無料で楽しむことができます。自分自身も「沈黙の艦隊」に楽しませていただきましたが、1円も出費をしていません。なのにも関わらず、権利者にはお金が入る仕組みになっています。

昔だったらこちらはお金を払っているのに権利者にはお金が入らないシステムが構築されていた中、今はこちらはお金を払わず、権利者にお金が入るという真逆のシステムが生まれているのです。

これがインターネットのすごいところです。

音楽の広告モデル

今回は漫画の話ですが、音楽でも同じことが起きます。

しかし、今のところそうなっていない理由は、映像や漫画といった視覚的なコンテンツに対し、音楽のような聴覚的なコンテンツに合う広告モデルが実用化されていないことにあります。

しかし近年は音声メディアに注目が集まる中、音声の広告がもう少し増えることにより、音楽でも広告が定着する可能性もあります。

そうなれば無料で音楽を楽しむことができるサービスが増えることになります。音楽は漫画と違い権利の取り扱いに関する一元化がすでにできているため、どこのレコード会社かという縛りもなく、多くの作品を無料で楽しむことができるようになるでしょう。

音だけの広告は映像の広告よりも製作コストが安いため、意外と増えそうな気もしているんですけどね。

音ならではの新しい広告

音の広告は製作コストが安い、という話ですが、極論として情報を読めばいいだけ、という考え方もあります。

例えば特定のアルバムを無料で公開する際、そのアルバムを歌うアーティストにその広告を読んでもらうようなものもいいですよね。

リスナー側もそのほうが広告を聞きたいという意欲もわきますし、アーティスト側にも金銭的なメリットのあるような仕組み作りもできそうです。

今はなんだかんだで課金モデルか広告モデルの2択しかインターネットには存在しません。広告モデルは映像に関してはもうすでに出そろった感がありますが、音声に関してはまだまだ黎明期です。

アイデア次第では大きな市場になりそうな予感もしています。