リモートワークが増え、働き方に対する考え方にも変化が起きようとしています。
そもそも、仕事をしている状態と、仕事をしていない状態の違いはなんでしょうか。
時給制の限界
今は、多くの仕事はそれでも時給換算がベースとなっています。
アルバイトは時給の場合が多いですが、会社員でも会社によっては時給制ではないにしろ、考え方として時給ベースとなっているところもあります。
残業代はほぼみなさん時給ベースになっていることでしょう。
しかしリモートワークですと、時給という概念を導入するのが難しいのです。
そもそも家にいるので、何をしている状態が仕事なのか、そうじゃないのかを判断できません。
タイムカードをネット上で押すというようなことをしている会社もありますし、仕事中は常にカメラをオンにするところもあるとか。本当なのかな。
先日、マウスを動かさないとさぼりになるというソフトウェアを社員のパソコンに入れるという話が話題になりました。
マウスを動かさないとサボり、テレワークの環境を巡ってネット上白熱の議論に
まぁこれも最たるところですが、それくらいリモートワークと労働の関係というのは難しいんです。
こういうリモートワークは、とにかく時給制と相性が悪いのです。
正規の労働時間外でもテレビ会議やメールの返事などをするケースもありますし、労働時間外でも手が空いていればネットサーフィンやゲームなど、いくらでもできますよね。
リモートワークにあった働き方
時給制の方が相性のいい仕事もあります。それはそのまま時給制でいいと思います。
しかし世の中の多くの仕事は一つのプロジェクトに対し、いくらの報酬になるか、というところで成り立つものが多いんですよね。
大きな視点で見れば、第一次産業、第二次産業、第三次産業、すべてがそうなんです。それを細分化していくと、中には時給制をベースにしたものの方が都合がいいところもありますが、今後は会社内でもプロジェクト型の成果性を取り入れるところが増えてくるのではないかと思います。
しかしこの成果性、これはこれでいろいろ問題もあるんですよね。
そのプロジェクトが終わらなければ逆にいえば報酬がもらえないことになるので、長時間労働を助長するというものです。
自己責任の個人事業主的な考え方ですとこういう成果性報酬はわかりやすいですけど、それをすべてに押し付けるのは酷です。
とはいえ、コロナがどうなろうと、働き方の考え方を変えていかなければ、これから先もマウスを動かしてないとさぼりとか、そういう考え方をする職場が生まれてしまうかもしれません。
なにかリモートワークの時代にあった、いい働き方を見つけられるといいですね。