先日、ネットで独身税導入について少し話題になっていました。
独身税というのは、独身の人に税金を課すというものです。
税金をかけられたくなかったら、みんな結婚してね、っていう話ですね。
近年は未婚率が増えていますので、その対策ということです。
意外と歴史のある独身税
ちょっと調べてみましたが、実は独身税って古くからやっている国もあるんですね。
なんと古代ローマ帝国の時代から独身税という考え方がありました。結婚して、子供産んでね、ということです。なんと、既婚でも子供のいない家庭もこの税金がかかっていたようです。
その後、世界中でこういった独身税に相当するような税金が生まれることもありました。しかしそれが定着している国はありません。
税金というのは、世の中をコントロールするために使われることがあります。タバコの税金が増えているのも、タバコを吸わないでくれよ、という意思が込められているわけです。
しかし、だからといって、子供産んでくれよという意思を込めて独身税を導入するというのは、この現代の価値観とはかけ離れています。
今でもたまに独身税の導入については議題にあがるようですが、まぁ本格的な導入はないでしょう。
少子化対策は環境から
ですが、少子化が社会問題になっているのは事実です。
子供のいる家庭に手当てをというのも大事なことですが、お金以上に環境改善が必要です。
子供がいるのに転勤を強要する会社があったり、保育園に入れないから働けないという状況があったりと、子供を育てるのにそぐわない環境も多いです。
先日も公園で子供が遊ぶことが禁止されたなんてことが話題になりましたが、とても残念なニュースでした。しかし表にでてこないだけで、こういうことはたくさんあるんだろうなと思います。
少子化対策は環境を変えること以外に解決法はありません。これは国だけの問題ではなく、国民の意識も含めての環境です。公園で遊ぶ子供がうざいなぁとか、電車のベビーカーがうざいなぁ、と思う人がいる限り、環境は改善されません。これは難しい問題でもありますが、近年は少しずついい方向へ少しずつ動いているような気もしています。
この基本的な部分は、やはり許容だと思うんですよね。許容をするためには想像力が必要です。想像力がない人は、ベビーカーを引く人を邪魔だと思います。想像力がある人は、こんな電車でベビーカー引いて大変だろうな、と思います。想像力があっても邪魔だなと思う人はサイコパスです。
想像力を養うためには、頭を動かさなきゃなりません。つまり、頭を動かせない人が多いと少子化になります。困ったもんです。
近年、数多くのコンテンツが生まれ、子供のうちからいろんなものに触れることができるようになりました。しかし、昔よりも頭を動かさなくても楽しめるコンテンツが増えているような気がしているんですよね。
そういうコンテンツがダメとは言わないですが、頭を動かす癖がついていない若者がこれから増えるとしたら、ちょっと心配です。想像力豊かな世の中になってほしいものです。