エストニア共和国という国があります。ロシアの隣で人口は134万人という小さな国です。
ソビエト連邦が崩壊後、独立したバルト三国の一つです。
あまり聞きなれない国かもしれませんが、人気大相撲力士だった把瑠都さんがエストニア出身で、知名度も広まりましたね。
IT国家のエストニア
エストニアはIT国家としても知られています。
日本でもマイナンバーというシステムがありますが、あんなものなんの意味もないですね。結局政府のシステムは一元化されてないですし、行政があまりにもバラバラすぎます。エストニアは政府がきちんとITを取り入れていて、投票も納税もITでしっかりできるようになっているのです。
エストニアには、電子政府という考え方が定着しています。すべてのものをインターネット上で完結させるという考え方です。
ここまでIT化が進んだ国は他にはありません。
エストニアの電子国民になれる
エストニアには電子国民という制度があります。他の国の人でもエストニアの電子国民になることはできます。
噂の「電子国民」になってみた 飲み会程度の費用で得た「心の余裕」 あらためて考えた日本の現実……(withnews) – Yahoo!ニュース
こちらの記事にいろいろ体験談も含めて書いてありますが、とても興味深いものです。やるかと言われればやらないとは思いますけど、選択肢は広がりますね。
かかる費用は100ユーロです。興味のある方はぜひ。
国家とはなにか
インターネットもここまできたかという感じですが、そもそも国家とはなにかを考えさせられます。
エストニアがIT国家となった背景には、支配されていた歴史が一因と言われています。長い時間をかけてようやく独立できましたが、今後またどこかに支配される可能性はあります。
しかしインターネットを介した電子政府でしたら、たとえ国土を失い、政府を失ったとしても、インターネットの世界で「国家」「国民」であり続けることは可能です。
こういった感覚は日本人ではなかなかイメージしにくいかもしれません。日本は他の国に支配された経験がありませんからね。
国家とは何か、という究極の問いがあります。
国家とは政府だ、国家とは国土だ、いろいろな考え方があります。
ワンピースの中で「国とは人だ」という名言がありますが、まさにそうなのかもしれません。
人が自分たちのアイデンティティを持っているのであれば、たとえ国土を失い政府を失ったとしても国は残るのかもしれません。日本沈没でも同じような話もありました。
IT国家エストニア、これからも注目していきたいものですね。