ワクチン接種で一杯無料へ!ワタミの試みと、夏秋以降の社会問題を考える


早ければ6月からも一般層へのワクチン接種が始まると言われています。

そのような中、ワタミが面白い試みをするようです。

ワクチン接種で一杯無料

ワタミは、ワクチンを2回接種したお客さんは、ドリンク一杯を無料にするという試みを発表しました。

ワクチン接種完了の客は生ビール1杯無料…ワタミ、2割店舗で6月から半年間(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

なるほど、これはなかなかおもしろい試みです。

アメリカでもワクチン接種により宝くじという試みをしている地域があります。

よりワクチン接種を進めるための施策です。

ワタミの試みもこういった思いもあるでしょうが、ワクチンを打ったならもう居酒屋行ってもいいんじゃないですか、という裏の悲鳴を感じることができます。

民間レベルのでワクチンパスポート

海外ではワクチンパスポートという考え方があります。ワクチンを摂取した証明書となっていて、それがあればより自由に行動できるようになります。

具体的には国同士で指定されていれば自由に行き来できたり、レストランと行った人が集まる場所に入りやすくなります。

日本では、こういったワクチンパスポートの導入は予定されていないようです。

ただ海外と足並みを揃えるためのワクチンパスポートを導入することについては、含みをもたせています。

ただ、個人的には民間レベルでのワクチンパスポートに近いことは起きると予想しています。

今回のワタミのように、ワクチンを摂取した人が優遇されるというようなサービスですね。あとは摂取した人だけが入れるライブハウスとか、そういう感じですね。

運営側はクラスターのリスクを下げることができます。

ワクチン差別につながる懸念

これに国や自治体が絡むのであれば、例えばワクチンを摂取した人同士での会合ならば酒を飲んでいいとか、摂取した人だけならイベント会場を満員にしていいとか、夜遅くまで遊んでいてOKとか、そういう形でルールが変わる可能性もあります。

しかし、いきなりこうはならないでしょう。行政はワクチン差別への懸念を持っています。

まぁコロナワクチンは無料ですから、経済格差によるワクチン差別とはならないでしょう。例えば金持ち優遇とか男が優遇とかあれば話は別ですが、そういうことはありません。

懸念されるのは、アレルギー体質などでワクチンを接種できない人が社会的な差がでてしまう可能性があること、それとワクチンを打ちたくないという信条を持っている人が同様に差が出てしまうということです。

日本国憲法には思想・良心の自由があります。ワクチンを打ちたくないなら、打たないでOKであり、それによりなにか不利益なことが起きてはいけません。

夏以降の課題

こういった問題は、今年の夏から秋にかけて少しずつ話題になっていくでしょう。

個人的にも、世論が、行政がこういったことをどう考え、どう乗り越えていくのか、非常に興味を持っているところです。