こういった感染症には、発生した地名が入ることが多いです。
というより、ウイルスの名前ですかね。
エボラ出血熱のエボラも地名です。地名由来でエボラウイルスと名付けられました。
まぁウイルスに限る話ではありませんが、動物名や地層にだって地名が入りますしね。ちなみにジュラ紀のジュラも地名です。
ウイルスや病名を変えよう運動
近年、ウイルスや病名に地名や人名をいれるのをやめようという機運が高まってます。
こちら2015年の記事ですが、地名、人名だけではなく狂牛という言い方もやめよう、とのこと。
なんでって、まぁなんとなくわかりますよね。イメージ悪いですしね。
ちなみに人名を病気にといっても何があるんだろうという感じですが、アルツハイマーは人名です。患者ではなくお医者さんの方ですけども。
ちなみに病名で有名なスペイン風邪というのが100年前に流行しました。
あれ、別にスペインで始まった病気ってわけでもないんですよね。ただスペインで報告が初期にあがっただけで、世界中からそう言われるようになっています。
完全にとばっちりですね。
コロナの変異株も地名はなくそう
WHOは、新型コロナウイルスが登場してからというものの、この地名に関してはかなり敏感に対応していたように思えます。
トランプ元大統領を始め、日本でも武漢ウイルス、中国ウイルスとわざわざ言う人もいます。
しかしここは新型コロナウイルス、病名はCOVID‑19ということで、WHOが命名しています。
ネーミングの由来はコロナ、ウイルス、ディジーズ(病気)の頭の部分をつなぎ合わせて、2019年に生まれたからこうなってます。シンプルですね。
まぁ発生源についてはそれが人工的であれ自然発生であれ中国であることは間違いなさそうですが、このグローバルの時代にわざわざ一国だけ狙い撃ちにするようなネーミングにすることはありません。
そこまではわかりますが、その後各地で変異株が登場します。
コロナに関しては地名を外したのに、なぜか変異株については地名で報道されるんですよね。
そこで、WHOが地名ではなく、ギリシャ文字で言おう、ということを提示しました。
コロナ変異株に新名称、アルファなどギリシャ文字に WHO決定(ロイター) – Yahoo!ニュース
メディアはこれに乗っかるかな。
まぁ地名でのネーミングはわかりやすくていいんですけど、ギリシャ文字が次々でてきたら、なんかなにがなんやらとはなりそうですね。
とはいえ、地名はやはり後々ネガティブなイメージを植え付ける可能性もありますからね。まぁ時代の流れ的にはいいのかなと思いました。