ジェンダーに配慮する社会、欧米での男女別の敬称はいつまで続く?


先日、宇多田ヒカルさんが敬称についての疑問をSNSに投稿していたことが話題となりました。

こちら、日本と欧米圏では少し違いがあります。

けっこう細かい欧米圏

日本では相手が男性か女性かで敬称を分ける場合は、あまりありません。

あまり、と少しぼかしましたが、子供の場合、男の子には「君」といい、女の子には「さん」とつける場合があります。

しかしそれも近年は変わっているそうですね。

大人の場合、学問の場や国会では男性でも女性でも「君」ですし、カジュアルやビジネスならば男性でも女性でも「さん」です。

欧米ですと、男性はミスター、女性はミス、もしくはミセスを使います。

まずここで性別による差があるのですが、女性の場合は結婚しているかどうかでさらに使い分けます。

未婚ならばミス、既婚ならばミセスになります。

未亡人だったらどうなの?離婚した場合は?

こちらいろいろと欧米圏でも議論があるようで、絶対にこれ、という決まりはないようですね。

ただ近年はどんな状態でも使える「ミズ」というものも多く使われています。

そう考えると、日本は「さん」ですべてクリアできるので、便利ですね。

欧米圏でルールは変わるか

ディズニーランドでは「レディースエンドジェントルメン」を使うのをやめるほど、近年は男女性差についての意識が高まっています。

学校の制服でもスカートかスラックスかを自由に選べるようになるなど、できる範囲でこういった性差について考える機会が増えています。

そのような中、その急先鋒である欧米圏で、いまだに男女別の敬称が使われるというのはたしかに不思議なものです。

宇多田ヒカルさんはSNSの投稿の中で、男女別の区別をはっきりしない「Mx」という言葉が存在することを述べた上で「Mys.Utada」(ミステリー宇多田)という提案もされていました。

どのような形になるかどうかはわかりませんが、欧米圏でこのような男女別敬称について新しいルールが定着することもあるのでしょうか。

その後、宇多田ヒカルさんは自身の性自認に対して「ノンバイナリー」であることを公表しました。

こちらは男か女かという二元論に当てはめたくないというものです。

LGBTという言葉もよく聞くようになりましたが、LGBTQとQがつくものも増えてきました。

最近はLGBTQ+といって、こういった性自認に対する考え方はいろいろあるよね、って意味が込められています。

この「ノンバイナリー」はおそらく多くの人には意味不明な考え方だと思いますけども、なんか自分にはよくわかります。でもこういうのって人に説明しにくいものなんですよね。