遠隔ライブの遠隔の意味が変わる


7/31のライブではサポートギターの平賀くんがコロナの濃厚接触者ということで、参加することができませんでした。昨年からこういったことは大きな社会問題となっていました。

具合が悪いならともかく、なんの症状もないのに社会活動が制限されるという違和感もありながらも、どうにもならないこのコロナの難しさに直面しました。

とはいえ、今はどう補うかを考えなければならず、今回はギターのデータをすべて録音してもらい、それを会場で流すという形でカバーしました。なのでギターアンプからもしっかりとギターの音が鳴るライブということになりました。

今回は急遽でしたが、以前にも同じようなことをライブやスタジオで昔から何度かやってますので、システム的には自分にかかればお茶の子さいさいです(古い)

コロナがあと10年遅ければ

インターネットを介した通信技術は、年々向上しています。

この20年で、大容量化が進みました。

次の20年では、大容量化だけではなく、低遅延も期待されています。

昨年から本格スタートした5Gのメリットの一つもまた、低遅延です。

低遅延の技術向上により、ドローンの遠隔操作、無人医療行為など、新しいサービスが次々に登場することになります。

音楽面でも低遅延は重要で、インターネットを介してリアルタイムでの演奏にも期待されます。

現在もすでにYAMAHAがネットを介したセッションができるようなサービスもありますが、あと10年コロナが来るのが遅ければ、濃厚接触者や無症状のコロナでもせめて音だけ参加というライブはもっと容易にできたでしょう。

とはいえ、ドラムやボーカルは自宅での遠隔は難しそうですね。音がでますからね。

いろんな意味の遠隔ライブ

それはもちろん同じ空間で同じライブを行うのがいいでしょうが、コロナになってからリモート組も悪くないな、と感じている人も多いのではないでしょうか。

自分自身もリモートについては一定の手応えを感じていまして、要するにいかに同じ空間を共有しているか、同じ時間を共有しているか、という感覚的な要素が重要なんだろうなと思うようになりました。

今はまだステージと自宅をネットで介するということしかできず、まだまだ黎明期という感じもあります。

しかし将来的には、もっと当たり前のようにバンドマン自体もリモートでライブをするようなことにもなるんじゃないかなとも。

たぶん遠隔という意味が、2021年現在のみなさんが思う遠隔と、言葉の意味は同じでも、価値観的な意味は将来は変わってくるんだろうなと思っています。

おそらくみなさんは、そんなの嫌だと思うでしょう。むしろそれが2021年の正常ですので、そう思って問題ありませんけどね。