キャッシュレス政策に先駆け、PayPayがさっそうと世の中に登場してから数年。
このブログでもPayPayについてはスタート前から触れていまして、最初に話題にだしたのは3年前の夏です。
そして秋にサービスが開始され、キャンペーンで500円をゲットした話も書いています。
こちらサービス開始直後は使える場所が少なすぎる、という話をブログでもしていますね。
しかしその後、PayPayのすさまじい営業力と、国自体のキャッシュレス政策も後押しし、PayPayを使えるところはだいぶ増えてきた印象があります。
コンビニだけではなく、個人商店でも使いやすい設計になっているのもよかったですね。
PayPayが手数料を取るようになる
そんなPayPayは、スタートしたばかりの時期です。
まずは普及することが大切ということで、実はPayPayは中小店舗から手数料を取っていなかったんですね。
というのも、もともと今年の9月までは手数料取らないということを銘打って普及させていたのです。
無料ってすごいですよね。
黎明期はなによりもシェアをとることがなによりも大切です。
同じようなことが20年前にもありました。Yahoo!BBってみなさん覚えていますかね。
ADSLの回線で、当時がちょうど常時接続のADSLが出始めた時期です。
Yahoo!BBはここぞとばかりに無料でモデムを配布しユーザーを増やしていきました。
PayPayの運営元も、ソフトバンクです。Yahoo!BBも同じくソフトバンクということで、相変わらずの強気の手法です。
中小はPayPayから撤退するのか
コロナはPayPayにとっても誤算だったかもしれません。
街中に人が溢れるからこそ、QRコード決済はさらに輝くわけですからね。
今はただでさえ観光地は閑古鳥。
どうせそんなに売れてないんだから、現金に戻そうという店もでてくるかもしれません。
今回手数料を取ることについて、ネットではずいぶん否定的な意見が多くあったなという印象がありました。
しかし、これにより本当にPayPayをやめるかどうか、これはどうでしょうね。
法外な手数料なら撤退するでしょうが、日経のリーク通り正式発表でも1.6%という破格の手数料です。
クレジットカードはきついけど、1.6%のPayPayならば、と思える手数料設定かなと思いますけどね。
攻勢をしかけるPayPay
こういうキャッシュレスは、どうしたって手数料がかかります。
その手数料は顧客に負担させることはできず、店側の負担となります。
たまに顧客に負担させている店舗もありますが、あれは規約違反です。
この手数料は店側にはじわじわ負担となります。
なぜその負担を背負ってでもキャッシュレスを導入するかというと、それをした方が顧客満足度が高くなり、周り回って店側の利益となると信じて払っているのです。
手数料の金額と、それを導入することによる利益、そのどちらが上かということです。
3年前にPayPayがスタートした直後ですと、ほとんどの店ではまだPayPayは使えませんでした。
そのため、手数料を無料にすることで普及に努めたということです。
コロナのこともありますが、この2021年秋のタイミングは、その天秤をジャッジするための非常に際どいタイミングだなと見ています。
ただPayPayも状況はよく理解していまして、これでもかというくらいのキャンペーンを打ち出しています。面白いのが3%還元のキャンペーンをやるというもので、事実上決済手数料がマイナスになるというものです。
結果的にはこれからも多くの店舗がPayPayを継続するのではないかなと予想しています。