仮想通貨はこれまでの通貨の概念を大きく変える可能性を秘めています。
数年前の盛り上がりは投機目的での、やや胡散臭い印象を持った人も多いことでしょう。しかし思いの外、社会で受け入れられるスピードは早そうです。
このあたり、やはり世の中の動き全体が加速しているような感もあります。
仮想通貨に前向きなアメリカ
ニューヨーク新市長が、最初の3回分の給与をビットコインで受け取ることを表明しました。
ニューヨークが仮想通貨導入に前向きな姿勢があるよ、というアピールです。
ニューヨーク次期市長、ビットコインで給与を受け取ると表明(Bloomberg) – Yahoo!ニュース
こちらの記事によれば、ニューヨークで独自通貨発行ということも合わせて主張しているようです。
仮想通貨に先進的に取り組むマイアミは、市職員の給与をすべてビットコインにするということを表明しています。
すごい話ですね。マイアミはいち早く独自コインの導入も計画しているところでして、こういった動きが今後も増えてくるかどうかも気になるところです。
ビットコインはかなり値動きが激しいだけに、社会的な安定がどれだけ担保されるのか。
合わせてドルはどうなっちゃうの、というところもありますけども、そこも含めて注目したいところですね。
コミュニティ通貨の時代は必ずくる
コミュニティ通貨が重要になる時代がやってきます。
ニューヨークやマイアミのような地域通貨もそれにあたります。
日本でも以前から地域活性化を狙うために、地域通貨を導入する動きがありました。
こういった地域通貨とブロックチェーンは相性がよさそうです。
これはもっといろんな場で同じような動きがでてくることになります。
メッシが所属するパリ・サンジェルマンも独自通貨を発行しています。
こちらはファンクラブのようなニュアンスも強いですが、コミュニティ通貨とファンクラブをうまく融合させたような試みです。
そしてさらに興味深いのは、メッシの契約金の一部はこの独自通貨で支払われるというところです。
なんかペリカを思い起こさせますが…
日本ではまだまだこういった動きはありませんが、政治の仕組みがアメリカと違いますから、ちょっと同じようにはできないかもしれませんね。
その一方で、ビットコインであったり、Facebookがやろうとしている仮想通貨のプロジェクトのような、巨大な通貨もあるわけです。
どういった形で仮想通貨が生活の中に馴染んでいくのでしょうか。