こんな方法はどう?国会をリモート化することはできないのか


リモートワーク定着に関しては、思わぬ二極化を辿っています。

IT系はリモートが定着したようにも見えます。

そうではない会社でも、思いのほかリモートを推奨するところもでてきています。

国会のリモートは可能なのか

国会議員でもコロナ感染は広がっています。

そこで、国会がリモート可能なのかどうかというのは、2年前からもたびたび課題に上がっています。

実際のところ、国会のリモート化は実現されていません。

リモート化の障壁

国会のリモート化には難しい壁がいくつかあります。

まず技術的なところですが、リモートというのだからパソコンなどを使うわけで、なんらかのソフトウェアを使うことになりますよね。

国会のやりとりは決して秘匿性が高いものではなく、テレビ中継されているくらいですので、基本的にはオープンです。

秘匿性が高いミーティングなら話は別ですが、普通の一般的なソフトでもよさそう。

日本なのに海外のソフトを使うのか、という批判はある程度覚悟の上で、ZOOMなりなんなりを使うことになりそうですね。

議決の際も投票機能を使ってやるしかないですが、まぁこのあたりもどうにかなりそうではあります。

官僚とのやり取りも必要ですが、まぁ別窓か別端末で常時やり取りを続けながらという感じでしょうね。

もしくは官僚が政治家の家に行ってしまうのがいいかもですけど。

課題としては、そのソフトウェア自体の堅牢さといいますか。ZOOMも全然知らない人が乱入するとかそういうこともありましたし、投票なども本当に正しくその機能が生きているかをどうチェックするのか。

天安門事件の話をしたらZOOMがシャットアウトしたなんて話もかつてどこかで聞いた話ですが、どのソフトウェアを使うのかを誰が責任もって選べるのかが課題でしょうね。

憲法の出席とはなにか

もう一つ、憲法の問題もあります。

きのう新たに国会議員10人の新型コロナ感染が判明 審議に影響は?【ネタプレ政治部】(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

こちらの記事に説明がありました。

「総議員の3分の1以上の出席がなければ、議事を開き議決することはできない」という条文に対して、出席の定義とはなにか、という問題があります。

一般企業レベルですと、オンラインでも出社となるのは当然ですが、憲法解釈をストレートに行うことはできません。

オンライン国会を強行すれば、もしかしたら憲法訴訟にもつながるかもしれませんね。

ハイブリッドではダメなのか

とはいえ、今はコロナ。

濃厚接触者になる可能性もあるわけで、このあたりはどうにか柔軟にできるといいですよね。

ちょっとアナログな方法ですけど、ハイブリッドでやることだってできると思うんですよね。

コロナで欠席したといっても、全員が必ずしも動くのがしんどいような状態ではありませんし、無症状、濃厚接触者で欠席する可能性だってあります。

国会中は座席のところにiPadでも置いて、常につないでおけばいいんですよね。秘書が持ったっていい。

そして議決の際は、賛成か反対か、なんかわかるように札でも持てばいいんです。

答弁するなら、それこそiPadをマイク接続すればいい。

なんかあるものでも十分やれると思うんですよね。

まぁこういうのがOKになると、ガーシーさんの件も出席扱いになる可能性もありそうですが。

働き方もそれぞれ、国会議員もそれぞれ。

もしかしたらそのうちこんなのもOKになるかもしれませんね。