今は何かと多様性という言葉が盛んに使われています。
人によって、いろいろ違うよね、っていうことで、障がいもまた多様性だよね、とする考え方も増えてきています。
色弱という言葉をやめる運動
色弱、色盲、色覚異常と、いろいろな言葉があります。
色の識別が正常にできないことをいいますが、色の見え方も人それぞれでいいじゃないかということで、最近は「色覚多様性」という言葉も使われるようになってきているようです。
色覚多様性ではあるけども
世界には2億5000万人の色覚多様性の人がいると言われています。
世界人口から考えれば、決して珍しい割合ではありません。
実は自分もまたその色覚多様性の一人です。
赤系が苦手なんですが、赤色は赤だとちゃんと認識できます。だから信号もわかります。
この辺りは症状の差もあると思いますが、赤と茶色が識別できないレベルのものではありません。
ですが、もしかしたらみなさんが思う赤と、自分が認識している赤は違うものの可能性もあります。
こういうのって難しくて、本当の赤がどういう赤なのかわからないわけです。
なので、わからないものは、自分の世界には存在しないわけで、本当の赤がどういうものなのかはさほど重要なことではありません。
色弱の人は、認識できないなりに、脳内でうまく補正していると思うんですよね。
しかし商品レベルのものになるとジャッジしかねるため、デザインなどの色見については自分から口を出すことはなく、他メンバーに任せています。
ちなみに薄暗いオシャレな焼き肉屋だと、焼けているのか焼けていないのかがあまりわからないときもあります。
でもだいたい必ず焼肉に行くときは焼肉奉行がいるので、焼けたよと言ってくれているものを食べています。
人によっては全てが白黒でしか見えない人もいると聞きますが、そういうレベルのものではありません。
色覚補助メガネ
色覚補助メガネというものも存在しています。
一度も付けたことはないですが、ちょっと興味はあります。
どこかで簡単にお試しできるところもあるのかな。
でもなんか、一度それを知ってしまったら、もう戻れなくなりそうな気もしてちょっと怖いですね。
一応自分の脳内ではちゃんと補正されている自信はあるので、知らない世界を除く怖さがあるのかもしれません。
思考実験に「メアリーの部屋」というものがあります。
白黒の世界にずっと生き、いきなりフルカラーの世界に旅立ったとき、色を認識できるのか、という実験です。
色覚補正メガネをかけるときがきたら、きっとメアリーの気持ちがわかることでしょうね。