このブログを書いているのは、15日の午前中です。
現在のドル円は118円。
数年ぶりにここまできました。
有事なのに円安
ウクライナ関連もありますが、それ以前より世界的に株価は落ちている局面でした。
一般的には、経済的にリスクがある時期は、円高になる傾向があります。
円は安全資産ということで、世界中のお金が円に変わっていくからです。
こういうのを、有事の円買いといいます。
しかし、近年はこの有事の円買いがあまり起きなくなってきている形にもなっていました。
世界の中での、日本円に対する考え方が変わってきているのかもしれない、というのも一つの要因です。
一番の理由は、アメリカの利上げです。ドルの金利がいいなら、そっちの方がお得じゃん、っていう単純な話ですね。
もともと今後は円安になっていくだろうと言われていました。ウクライナのこともありどうかなとも思いましたが、お構いなしに円安になっています。
円安のメリットもあるはずだ
円安が悪かというと、そうも言い切れません。それぞれメリットデメリットがあります。
今は世界的にインフレ傾向にあり、このタイミングでの円安は日本国内でのインフレを加速させることになります。
これについてはかなりしんどいですが、この円安がどこかで止まらないと、数か月後はかなり物価が上がると思われます。
ただ悲観的な話ばかりしていてもアレなので、円安のメリットも紹介しましょう。
円安というのは円の価値が相対的に落ちているわけですから、逆にいえば外貨の価値が上がっていることになります。
つまり、日本のものを外国人が買う際、お得に買えるということです。
日本から海外に輸出している業種は、一般的には円安になると儲かります。
ただ最近は自動車産業などは海外を生産拠点にしていますので、そういうところは当てはまらないのですが。
あとは観光業です。海外旅行を単純にイメージしてほしいのですが、円安になれば1ドルで120円近くに換金できるわけです。
1ドルが80円の時より、贅沢ができます。
これは外国人観光客にとってはラッキーですよね。逆の立場だったら爆買いしたくなりますね!
しかし残念ながら今はコロナ。海外からの観光客は見込めず。
ただコロナ終了後、この円安傾向が続くのであれば、日本はちょうどいい観光地として世界中の人がお金を落としてくれるかもしれません。
今回の円安傾向は、昔のように国が為替に介入して起きているわけではありません。逆にいえばコントロールしにくい可能性も。
どこまで進むのか、少し心配ですね。
バンドマンと円安
バンドマンは、この為替に非常に引っ張られる職種でもあります。
というのも、ソフトウェアを含め、機材の多くは海外メーカーのものだからです。
昔は1ドル80円の頃がありまして、びっくりするくらい安い金額で機材を買えました。
逆にいえば、海外のお客さんは日本の音楽を安く買うことができます。
しかし配信は中身はドルベースになっているでしょうから、もしかしたら影響はないかもしれません。
ですが、ライブ配信の場合は多くはおそらく円ベースですので、安く日本のライブを観ることができます。
ZAIKOなどは海外向けライブ配信に力を入れるタイミングかもしれませんね。