音楽CDが登場して40年、音楽を所有する意味の変化


今日10月1日は、音楽CDが世界で初めて発売された日です。

1982年の出来事。今日で40周年になります。

CDの衝撃度は意外にも低かった?

当時はウォークマンが初めて登場してからちょっと経ったあたり。

今でも現役メディアであるCDの登場ですから、どれだけインパクトがあったのだろうと思いきや、社会へのインパクトはウォークマンの方が強かったようです。

こういうのは当時のCMからも読み取れるのですが、コンパクトさはたしかにウリではありますが、デジタルメディアということについてはまだ概念があまり浸透していなかったようですね。

曲をパッと飛ばせるとか、そういうのはあったでしょうけどね。

CD-Rどころか、パソコンすら各家庭にない時代です。

デジタルコピーという発想も、当然ありません。

実はCDから始まっていた!音楽を所有する意味の変化

デジタル情報の威力が発揮されるのは、インターネットが台頭し、インフラが整備されてからです。

日本で一番最初のホームページが登場したのは、1992年のこと。

奇しくも9月30日、昨日でした。

CDが登場してから、日本で一番最初にホームページが登場するまで10年。

多くの人がブロードバンドや携帯電話を通じてインターネットに触れるようになるまで、それからさらに10年。

スマホが普及し、スマホを通じて簡単に世界中の音楽を”CDを所有することなく”聞けるようになるまで、さらに10年。

1982年のCDが登場した時点から、すでにこういった変化は始まっているわけです。

CDか配信か、その議論の中で音楽を”所有”するという概念もよく題材にあがります。

自分自身も、かつてはそういったところで話をしていました。

インターネットが所有の概念を変えたように一般的には思われています。

しかし本当は、CDからすでに始まっていました。

音楽のデジタルデータ化とは、それだけのポテンシャルのある出来事でした。

今はNFTを通じて、音楽はまた次の変化を迎えようとしています。

CDが登場し、音楽がデジタルデータになり現在のような変化が起きることを想像できた人は少なかったことでしょう。

同じようにNFTが登場し、これからどういった変化が起きるのかを想像できる人はまだ少ないはずです。

1982年にCDが登場して、1990年代にインターネットが登場して現在の音楽がどう変わったかを予想できた人が少ないように。