ワールドカップは現地ではビール禁止!イスラム圏のルールをおさらい


ワールドカップ、盛り上がっていますね。

今回の開催地は中東です。中東での初開催となりました。

そんな中東はイスラム圏の国が多く、郷に入っては郷に従え、です。

ビールはやはり禁止に

ワールドカップではビールが販売禁止になりました。

実は販売する方向で進んでいましたが、土壇場で禁止になってしまいました。

W杯で販売できなかったビールの行方は? バドワイザーが発表

この大量のビールは優勝国へプレゼントする旨が発表されました。

しかしバドワイザーとしては売りたかったでしょうね。

イスラム教は食事では独自のルールがあり、食べてはいけないものがあります。

「ハラール食」といいます。

豚肉が禁止されていることは有名ですが、お酒も禁止されています。

そんな中、本当にビールの販売ができるのだろうかと個人的にも気になってましたが、やはり禁止になりました。

でも髪は隠していない

スタジアムにいるお客さんを見ると、女性はヒシャブ(ヴェール)を付けていません。

イスラム教は女性は肌や髪を出してはいけません。

この辺りの話は以前ブログでも書いていますので、よかったらどうぞ。

日本人もブルカ禁止について考えよう<その1 なぜイスラム圏では髪を隠すのか>

お客さんだけではなく、スタッフの方も着用していません。

先日は女性審判が初めてワールドカップで活躍しましたが、同様に着用していませんでした。

この辺りの考え方も国によるのでしょうね。

イスラム教徒でなくとも、国によっては外国人でも着用を必須としており、数年前はサッカーでも日本政府が国民に注意を出したこともありました。

時代は変わりつつあるのか、カタールがゆるめなのか、というところでしょうね。

ちなみにカタールの日本大使館のホームページには

イスラム教という宗教の関係上、露出の激しい服装(ノースリーブ、ミニスカート、短パン)は女性も男性も避けたほうが無難。

https://www.qa.emb-japan.go.jp/itpr_ja/aboutqatar.html

と記載がありました。

国によっては女性はサッカー観戦できないほどですので、そう考えると今回のカタールワールドカップはかなり緩いようにも思えます。

国によってはかなり厳しい

しかし、国によってはかなり厳しいです。

とくに厳しいのはタリバン政権に戻ったアフガニスタンです。

女性は公園に行くことも禁止されています。

さらにSIMカードが買えなくなるというニュースもありました。

AYAME-nft.eth / 摩天楼オペラ 彩雨 on Twitter: "うお、すごいな。アフガン南部で女性への「SIMカード」販売禁止 女性販売員不在を理由に #ldnews https://t.co/FJhSnT7fAY / Twitter"

うお、すごいな。アフガン南部で女性への「SIMカード」販売禁止 女性販売員不在を理由に #ldnews https://t.co/FJhSnT7fAY

つい先日は公開むち打ち刑が執行されたというニュースもありました。

アフガニスタン 公共の場で19人にむち打ち刑執行 - ライブドアニュース

こういうのを見るとイスラム教って怖い、という印象を持つ方もいるかもしれません。

国には国の考え方があり、僕らの価値観を押し付けるわけにもいきません。

その一方でこういう世界大会ともなると、世界中から人が集まってくるので、自国のルールだけというわけにもいきません。

そういう意味では、今回のカタールワールドカップはそのあたりうまく配慮しつつ、いいところでやってるのかなという印象も持ちました。