Gyaoがサービスを終了したり、ワールドカップ以降Abemaが注目されるなど、なにかと動きのある日本の動画サービス。
そのような中、ドコモが自社サービスを刷新することになりました。
横並びの動画配信での差別化
どのサービスでも同じような動画を見ることができるわけで、その中で差を出すためにはニッチなコンテンツ、オリジナルコンテンツ、独占コンテンツ、価格といったところが重要になります。
DMMも動画コンテンツを拡充していますが、2.5次元などに明確に力を入れて差別化をだしています。
資金的に余裕のある大手ならば、独占コンテンツという形で配信し客を集めることも可能です。
ドコモはサービスそのものの体験として面白い差別化をはかっています。
感情のパラメータ
ドコモは動画サービスにSNSのような要素を持たせています。
コメント共有などもあるようですが、興味深いのは感情パラメータを設置していることです。
例えばスカッとしたいからアクション映画を見たいという人がいても、同じく「アクション映画」というジャンルでのカテゴリわけですと、同じ映画でもスカッと具合に差があるわけで、同じようにスカッとする映画の中でも一番スカッとするものがいい、スカッとしつつも感動したい、などなど、その人にあった映画に辿り着けるためのものと解釈できます。
こういったおすすめのものをユーザーに提供する機能は音楽でも重要視されています。
コンテンツが多く、ユーザーが選ぶのがめんどくさいというニーズにぴったりなんですよね。
情報過多のこの時代にはよさそうな機能で、似たような機能は他社も導入するかもしれませんね。
その他オリジナルコンテンツでは広告付きで無料で出すなど、Abemaなんかも少し意識した作りにもなっているように感じます。
月額990円というのは同じようなサービスとしてはちょい高いくらいですかね。
まだまだ戦国時代は終わっていない国内動画サービスの中では、大手が力を入れてきたなという印象もあります。
動画配信サービスは運営に体力が必要なので、そこまで乱立することはないと思います。
外資系もライバルとしては強力ですが、国内ならではの良さを活かしてほしいですね。