ハマスによるイスラエルの攻撃が連日伝えられています。
こういった形で再び戦闘状態になってしまうのは残念なことです。
イスラエルとパレスチナ
この問題、パレスチナは危ない国だね!で済ませてはなりません。
もともとパレスチナという国が先にあって、そこにイスラエルが新しい国を作ってしまった経緯があります。
この背景にも、戦争でお金がなくなってしまったイギリスがあらゆる方面に都合のいいことを言って状況が悪化した感もありますが、今更それを問題視したところで解決しません。
ただパレスチナだって、そんな突然やってきて、はいどうぞとは行きません。
結果的に国連が間に入って国を分割する形で落ち着きましたが、それでも中の人たちは落ち着きませんよね。
20世紀中頃は、この問題で何度もイスラエルと中東とで戦争をしていました。
なんなら、イスラエル建国のその日とかからもう戦争はじまってましたよね。
しかしイスラエルにも言い分はあります。
2000年間ずっと国を世界中を彷徨い、ホロコーストなど迫害の歴史を乗り越えてようやく聖地に戻ってきたわけですからね。
今まででしたら、ガチンコ戦争して勝った方の土地にするのが一番わかりやすい形でした。
現に、中世から近代にかけてはそうやって国境は生まれたわけで、それに対して文句は誰も言わないわけです。
しかし時代はもう20世紀、戦争以外の方法でこの問題を解決したいよね、とうまいことやりながら、現在は2023年。
パレスチナとガザ地区
実はずっと喧嘩をしていたわけではなく、90年代とかけっこう仲が良かったんですよね。
オスロ合意といって、仲良くやろうぜってことになりました。
90年代にもなると、イスラエルもパレスチナも戦後いざこざが始まったあたりから世代が変わっているんですよね。
親世代は親世代ということで、そろそろ次に進もうぜって機運も高まっていたこともあるでしょう。
しかしみんながみんなそうではないわけで。
特にパレスチナは複雑で、地理的にパレスチナって二つにわかれちゃってるんですよね。
ガザ地区ってよくテレビでもでてきますけど、ここはまさにわかれちゃってる地域で。
そしてこの小さいエリアにめちゃくちゃ人口が密集しているので、戦闘とかが起きると絶対に民間人も被害がでます。
ハマスはまさにこのガザ地区を実効支配しているグループなわけです。
でかい壁もできてしまい人流や物流にも影響がでて、今回の状況もなるべくしてなったようにも思えます。
どう解決すべきなのか
仲良く半分ことはいかないのが、今回の問題です。
ずいぶん前に読んだもので、世界平和と世界秩序は「忘却」によって成り立っているという話があります。
歴史を辿れば絶対にどこかとどこかは戦争しているわけで、それを引きずると永遠になんだこのやろうになります。
だから、そういうことは全部忘れてしまえばいいのです!
実際に世の中、そういう感じでうまくいっているところもあると思います。
しかし、そんな都合のいい話はありませんよね。
今回の件は、なにが一番ベストな解決策なのかがとても難しいです。
20世紀的な考え方ですと、国連がばっちり境界線を決めてそれぞれの国を独立させ、これ以上の文句は言わないようにしようねと強制することです。
それに歯向かうものはテロリストとして処罰するというものですね。
パレスチナ側としてはもともとの領土を国連に奪われるような形ではありますが、お互いに戦争はしたくないよね、そこは泣き寝入りしてくださいねってことです。なんなら金を渡しても。
ただある種、その歪みが21世紀の同時多発テロから見える形で出てきているような気もしていて。
この問題、精神的にも倫理的にもうまく解決する方法を見出せれば、人類はもう1段階成長するような気がします。