これはスタエフ音声配信の文字起こしをブログ化したものです。
チャプター1: AIが生み出した発明は特許として認められるか?東京地裁の判決
AIが発明した新技術が特許として認められるかどうか、これは非常に興味深いテーマです。東京地裁は、現行法の解釈では発明者は人間に限られるとして、AIが発明した技術を特許として認めませんでした。この判決が前例となれば、今後AIが作ったものは発明品として特許が認められない可能性があります。
裁判長は、現行法の解釈だけでは、AIがもたらす社会経済構造の変化を踏まえた的確な結論を導き出せないと指摘し、AIに関する制度設計は民主主義的なプロセスを経て行うべきだと述べました。まさにその通りだと思います。
チャプター2: AIが生み出した創作物の著作権はどうなる?
この問題は、音楽やアートの世界でも議論されています。例えば、AIが作ったイラストや音楽に著作権があるのかどうか。アメリカではすでに裁判が行われ、著作権はないという判決が出ているそうです。
個人的には、AIが生み出した創作物に著作権がない方がいいと考えています。AIには一定の癖があり、それが他のAI創作物にも影響を与える可能性があるからです。音楽の世界でも、AIが作曲したものの印税をどう扱うかなど、難しい問題が生じるでしょう。
チャプター3: AIがもたらす社会の変化と著作権の未来
AIの台頭により、特許や著作権の概念自体が変化していくのかもしれません。AIが作ったものは人類のものであり、みんなで楽しんでいくべきだという考え方が広がるかもしれません。その一方で、人間が作ったものの権利をどう守っていくのかという問題もあります。
私が予想するに、著作権の考え方は徐々に薄れていくのではないでしょうか。その代わりに、オリジナル作品を生み出した人へのリスペクトが重要になり、そのリスペクトが何らかの形でお金に変わっていくのかもしれません。例えば、トークンの活用などが一つの可能性として考えられます。
AIがもたらす社会の変化と、従来の制度との軋轢をどう調和させていくか。それがこれからの大きな課題だと思います。Web3の世界が、その橋渡しになってくれるのではないでしょうか。まだ言語化が難しい部分もありますが、引き続き考えていきたいと思います。