QUESTIONより
関ジャムを見ていたら、MV制作についてやっていました。 ドローンで撮影したり、宇多田ヒカルさんのMVを宇宙空間のように表現していました。 彩雨さんは今後、摩天楼オペラのMV制作でやってみたいことはありますか?
これまでたくさんMVを作ることができ、いろんなことをやらせていただきました。ドローンもやれましたし、今のところ差しあたって、現実的なレベルで絶対あれをやりたい、これをやりたいというのはないです。
監督さんのアイデアには信頼を置いていますので、次作のMVにも期待していてくださいね。来月には公開できると思います。
MVなのか、PVなのか
昔はPVなんて言い方をしたものですが、最近はMVという言い方のほうが一般的かもしれません。MVというのはMusic Videoですので、そのまま音楽を映像にあてこんだものです。PVもそうなのですが、Promotion Videです。販促目的の映像、という感じになるのでしょうか。最近はDVDなどでMVも売るような時代になっていますので、そういう言い方をしているのでしょう。販促用の映像を売るというのもなんか変ないい方ですからね。
まぁ、早い話がどちらも同じようなもので、言い方を変えるのも特に意味はないようにも思えますけどね。
ここ10年はYouTubeなど動画配信サイトも増えてきたので、MVをミュージシャン側が発信できるようになりました。それ以前は、音楽番組やテレビコマーシャルなどでちょこっと流れるのがメインでしたしね。映像の使い方、使われ方が変わったのも、呼称が変わってきた要因かもしれません。
MVの歴史は長い
映像と音楽のコラボレーションという意味では、おそらくディズニーの「ファンタジア」が世界で最初ではないでしょうか。ファンタジアは世界初の商用ステレオ音源でもあり、音楽的にも非常に意味のある作品でもあります。
俗説では、ビートルズがあまりにも忙しすぎてテレビ番組にでるのが大変で、あらかじめ演奏シーンと音楽を当て込んだ映像を録画し、それをテレビで流した、というのがMVの始まりともいわれています。そういう意味では、これはまさしくプロモーションビデオとしての役割を果たしていますね。
今後のMVはどうなる?
今は音楽活動においては、映像というのは大きな意味があります。ニコ動文化も含め、音楽は映像とともにあるという考え方が定着してきました。MVを作る人の需要はどんどん上がっていくと思います。何億円もかけて映画のようなMVを撮る時代ではなく、どちらかというとできるだけ予算をかけずにアイデアでインパクトのある映像を取ることができる映像クリエイターに注目が集まるはずです。
最近はVRや360度のMVであったり、縦型のMVであったりと、スマートフォンとの連携を念頭にした新しい形も登場しています。スマートフォンを駆使した映像の可能性は無限大です。これから登場するおもしろいMV作品に期待したいですね。