QUESTIONより
私は早口が苦手です。「話すスピードがゆっくりだな」と会社でも言われてます。考えながら話してるとゆっくりになるみたいです。彩雨さんはLiveのMCでも講義でもテンポ良く話されてるのが印象的✨彩雨さんは話す時に心がけてる事とかありますか?
ライブのMCだったり講義だったりと、人前に出ることが多い仕事ですので、一般の方よりかは人前でしゃべるのは慣れてるかもしれません。
それでもやっぱり普段からテレビやラジオでしゃべっている人のほうが、日常で会話してもやっぱりテンポもいいし、話しやすいなとも思います。しゃべる、というのを職業にしている方はすごいです。
しゃべりの説得力
同じ内容をしゃべっていても、その説得力というのは人によって違います。その違いは、話すスピード、抑揚、根本的な声質、手振り、しゃべる内容への理解力、自信、その他には会場の雰囲気にもよるでしょう。
このしゃべりの説得力というのは不思議なものです。個人的に思うのは、優れた政治家、優れた教師、優れたボーカルはこのしゃべりの説得力が妙に強いように感じます。「あ、なんかよくわからないけど、そうかも」って思える感じですかね。うちの苑さんとか見てると、まさにそんな感じです。(※よくわかんないけどやってるわけじゃないですよ笑)
こういうのも訓練で習えるものもあるでしょうし、経験で自然とそうなっていくものもあるでしょうし、どこか天性の才能もあるのかもしれません。
安部総理大臣は、前に総理大臣をやったとき、話すスピード感や手振りなどについて周りから指摘されていた、というような話をずいぶん前にどこかで聞いたことがあります。前に総理大臣をやっておられたときの印象は、ちょっと早口で説得力に欠けるなと感じていました。しかし、その後2回目の総理大臣になってからは、このあたりかなり改善されているような印象を受けます。政権交代をした自信だったり、2回目の経験というのもあるかもしれないですね。もっとも、1回目のときはしゃべりの説得力という意味では群を抜いてずば抜けていた小泉さんが前の総理大臣だったわけで、誰がそのあとやってもそういう印象だったかもしれないですけどね。
YouTubeもちらほら見ますが、いろいろ見ているとしゃべりが上手い人とそうじゃない人で何が違うのかわかってきます。
説得力のあるしゃべり方
テクニック的な話をすると、例えば抑揚なんかもそうで、ずっと大きい声でハキハキとしゃべればいいというわけではありません。最初に大きい声でしゃべり、聴衆が目を向けていると感じたら少しトーンを下げます。小さい声になると、聴衆は話に集中するのです。そして一番伝えたい大事なことを大きめの声で言います。怖い話をうまくしゃべるのって、こういうプロセスだったりもしますね。
ただ、じゃあこういうのを日常的に考えながらやるかというと、たぶんみなさんやられてないと思うんですよね。
スピード感も大事で、早すぎるのは周りを置いていきます。遅ければいいかというとそういうわけでもありませんが、しゃべるスピードが遅いと、逆に言えば自分のペースで会話を進められますよね。早いよりかは、遅いほうがいいのかなとも思うのです。
質問者さんは考えながらゆっくりしゃべるとありましたが、それでいいと思います。アナウンサーじゃないのだから、別に日常に原稿があるわけではないです。普通は考えながらしゃべります。下手に早口でしゃべって、自分が自分で何言ってるのかわからなくなると、説得力もなくなってしまいます。しゃべりは周りのペースに乗ることよりも、周りを自分のペースに乗せることのほうがいいのかなと思いますからね。