今日は11月30日ということで、年金の日です。
いい未来、の語呂合わせでこの日になったようです。
年金制度は老後の生活を支える重要な社会保障制度ですが、その仕組みは複雑で理解が難しい面があります。近年の制度改正と各種年金の違いについて整理してみましょう。
繰り下げ受給の拡大
2022年4月からの制度改正により、年金の受給開始時期を75歳まで繰り下げることが可能になりました。60歳から受給を開始できますが、繰り下げることで月々の受給額を最大84%増額できます。これは、60代後半も働き続ける人が増えている社会状況に対応した改正と言えます。
各種年金制度の違い
公的年金には国民年金と厚生年金があり、これは全ての人が加入を義務付けられている基本的な制度です。一方、国民年金基金は自営業者やフリーランス向けの任意加入の制度で、掛け金が一定で年金額が確定している特徴があります。iDeCo(個人型確定拠出年金)は、加入者自身が運用商品を選択できる制度で、運用結果によって将来の受給額が変動します。
年金選択のポイント
年金の受給開始時期や追加的な年金への加入は、個人の就労状況や将来設計によって選択が異なります。長く働く予定の人は繰り下げ受給を検討し、自営業者は国民年金基金、投資運用に興味がある人はiDeCoを検討するなど、自分に合った制度を選ぶことが重要です。