タイミングが悪かった?USスチール買収は頓挫へ


USスチール買収問題は揺れに揺れていましたが、ここにきて最終的にバイデン政権がNGを出す形で決着することになりました。

2023年から動いていた問題で、1年ちょいかけてようやく決着したものの、いろいろと問題がくすぶりそうです。

手書きブログです。

USスチール買収から頓挫へ

報道がでたのは2023年12月のこと。

かつては世界最大級、製鉄業界でトップだったUSスチールを日本製鉄が買収するニュースがでました。

日本側としてはアメリカでシェアを伸ばせるメリットもありますし、USスチールとしてもありがたい助け舟という形で、なかなか大きな買収事例であるものの、双方納得の上で進むだろうと思われました。

しかし速攻で難色を示したのがアメリカ政府です。

アメリカ国内の雇用を守るというニュアンスと、アメリカの巨大企業に外資が入ることへの懸念などもあるようです。

バイデン政権はNGとしつつも、時代はちょうどアメリカ大統領選挙へ。

この問題はいったん後回しにということになりました。

そして大統領選に勝利したトランプ氏も、反対の立場をとっています。

まぁこれまでのトランプ氏の主義主張を見るに当然とはいえますが。

大統領選挙が終わり、このタイミングでバイデン政権下で買収NGとして決着した形になります。

バイデン氏にとってもトランプ氏にとっても、あげた拳の振り下ろし先に困ってしまった感もありますが、どうなんでしょう。

もしかしたら大統領選がないタイミングだったうまくいったのかなとも。

政府の口出しはどこまで?違約金は?

今回の買収NGで、USスチールのこれからはどうなるのでしょうか。

政府が責任を持って税金を投入し救う形になるのか、どうなのか。

USスチールとしても計画が狂ったところはあるでしょう。

そして日本側として気になるのは、違約金です。

買収するといったのにしないことになったので、違約金を払わないといけないのか問題が浮上しています。

日本製鉄としてはこの状態で違約金とはなかなかしんどいですよね。

アメリカ政府を相手に訴えたりなどもするそうですが、この泥沼の騒動はもう少し続きそうです。