やべー、彩雨さんの預金が減る一方…なんて最悪のシナリオがありえる理由


来年の春より、イオンでレジから現金を引き出せるキャッシュアウトが可能になるそうです。キャッシュアウトは海外ではすでに始まっているサービスで、キャッシュカードやデビットカードから直接口座に入っているお金を引き出せるサービスです。

現金をレジで引き出せるサービス導入へ イオン(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

ATMがないような地域での活用が期待されていますが、最終的なサービスの目的地は違うところにあるのではないかと彩雨さんは思います。

日本からATMがなくなる日

ATMがコンビニやスーパーなどに置かれるようになったのは、実はそこまで昔の話ではありません。2000年くらいからですかね。今ではコンビニでお金をおろすのは当たり前ですが、昔からしてみればずいぶん便利な世の中になったものです。

日本の銀行には三井住友銀行やみずほ銀行のように、全国に支店があるメガバンク、横浜銀行や千葉銀行のように地域に根差した地方銀行、そして楽天銀行やソニー銀行のように支店がなく、基本的にネット上ですべてをまかなうネット銀行があります。ATMがあちこちに置かれるようになったおかげで、地方銀行やネット銀行にお金を預けている人でも自由にお金の出し入れができるようになったわけですね。

しかし、銀行にしてみればATMの存在は大きな負担でもあります。もちろん手数料という形で収益化を図ることは可能ですが、なによりも本体代と維持費もかかります。

世界は確実にキャッシュレス化へと進んでいます。最終的には買い物はクレジットカード、もしくはデビットカード、電子マネーのどれかに集約されることでしょう。世の中に現金を使う人が減れば、ATM維持費は今よりさらに大きな負担になっていきます。今回のキャッシュアウトは、ATMがなくなる日を想定してのサービスであると思っています。どうしても現金が必要であれば、レジから引き出してくれと、そういうことです。

キャッシュレス化は進むのか

彩雨さんはキャッシュレス推奨派です。過去にも同じようなことを書きましたね。

ピッで一杯飲める店に行きたい

外を歩くとき、Suicaとクレジットカードが入っているパスケースだけ持って出ることもあります。先日、サービスエリアでおでんを食べたのですが、普段はカードが使えるんですが、深夜でもうレジのネットワークを切ってしまったようで、現金しか使えませんでした。いつも緊急時のために保険で持ってる虎の子の千円札を使ってしまいました。日本ではまだまだキャッシュレス社会になっているとは言えないようです。

お金を預ける感覚は近い将来変わるかも

先日、銀行が口座開設を断る、という内容のニュースがありました。銀行としてはたくさん預金を集めてそのお金でビジネスをしたいと思うはずなのに、どうしてでしょう。

今や時代はマイナス金利。日銀は銀行のための銀行、という機能もありますが、銀行は日銀にお金を入れておくと預金が減ってしまう事情があります。これは、日銀が銀行に、「うちにお金を預けないで、企業にそのお金を貸しなさいよ」というメッセージなのです。しかし、日本は現在バブル期以降最高の好景気です。極端な話、企業自体はそんなお金は困ってないのです。だから別にお金借りる必要ないし、って感じなところで、銀行は板挟み状態になっています。

そのため、銀行自体も無理に口座を増やす必要もなくなってしまった、という状態がまさにイマココなのです。

さて、今後はどうなっていくのでしょうか?わかりませんが、もしかしたら銀行が預金者から手数料を取る?なんてことにもなったりして…?

キャッシュレス化すると、ますます全国民はどこかに必ず自分のお金を預けなくてはならない事情になります。普通預金まで利子がマイナスになるというのはなかなか想像できませんが、なんらかの手数料という形でお金を抜かれていく可能性はありますよね。

そうなると、我々も自分のお金をどう管理するか、考えなければならなくなります。タンス預金もありでしょう、ゴールドなどの物に変えてしまうのもありでしょう、外貨やビットコインもありでしょう、株などで投資するのもありですね。

お金を入れっぱなしにしてたら、なんかわかんないけど徐々に減ってる…なんて時代もくるのでしょうか。それはわかりませんが、これまでのように何も考えずとりあえず銀行においておけばいい、という時代はこのあたりで終わるのかもしれませんよ。