ワールドカップ直前にてハリルホジッチ監督が電撃解任というニュースがありました。こんな直前の時期までバタバタしてしまっている日本ですが、同じようにワールドカップで揺れる国があります。それがイングランドです。
ワールドカップをボイコットするということ
イングランドは、ワールドカップをボイコットするのかどうかで揺れています。イングランドはサッカーが生まれた国でもあり、世界を代表するサッカー選手も多くいます。そんな強豪国がワールドカップをボイコットするというのは、穏やかなことではありません。
もうすでに閣僚や王室関係者の派遣を見送ることは決定されているようですが、大会自体をボイコットするかどうか、世界から注目が集まっています。
イングランド代表はロシアW杯をボイコットするか―元スパイ襲撃事件の余波(六辻彰二) – Yahoo!ニュース
こちらの記事によると、賛否も真っ二つみたいですね。これは政治的にも難しい判断となります。
このボイコット問題は、元ロシアのスパイが殺害された事件から始まりました。ただの殺人事件ならここまで大きな話にはならなかったでしょうが、国家ぐるみで犯行に及んだのあれば大きな問題となってしかるべきでしょう。
他の国はどう動くか
実はこの問題は、関係のない話でもありません。イギリスと同盟国関係にあるオーストラリアもワールドカップをボイコットする可能性があるという報道もあります。さらにイギリス国内の記事によるとポーランド、そして日本もワールドカップをボイコットする可能性があるという報道もあります。
日本国内ではこんな話はあがってないですし、今回の暗殺事件により日本がワールドカップをボイコットする可能性はほぼゼロだと思いますが、イングランドだけではなく他の国も足並みをそろえるかどうかというのも、ボイコットの重要なポイントとなります。
オリンピックでのボイコット
近年のワールドカップでは本大会でのボイコットというのは自分の知る限りありません。実際にあればいったいどうなるのか、心配です。他の国が参加するのか、不戦勝扱いになるのか…。
最近だとオリンピックはボイコットがありました。
1976年のモントリオールオリンピック、1980年のモスクワオリンピック、1984年のロサンゼルスオリンピックでは、冷戦の影響で多くの国がボイコットをしました。日本もまたその一つであり、モスクワオリンピックをボイコットしています。あの時は直前までは日本も出る気満々で準備していますし、当時の選手団、そして日本国民にとってはとてもショックな出来事だったことでしょう。
当時は世界は冷戦で二つに分かれていました。そのため、アメリカがボイコットするなら、ソ連がボイコットするなら…と多くの国がオリンピックを足並みそろえてボイコットしたのでした。
オリンピックでの大規模なボイコットは、その後は起きていません。
スポーツと政治
スポーツと政治はお互いに不介入、としたいところですが、そういうわけにもいかないものです。オリンピックやワールドカップのような大きなスポーツ大会では、どうしても政治の力も必要になります。とはいえ、政治的手法の一つでそういった大会を使われてしまうのは悲しいことでもあります。
今回の件も、なんとかボイコットせずにワールドカップが行われることを願いたいものです。