日本ではほとんどの会社が副業禁止になっています。終身雇用制のスタイルが一般化されている日本は、やはり会社に入るというのはそれこそ生活のすべてをゆだねるようなイメージも昔はありました。
最近はどうなのでしょうね。昔よりも転職は一般化しているような気もしますけどね。
副業・兼業が認められる社会
こちらに、副業・兼業のメリットという記事がありました。大手旅行代理店のH.I.Sが副業OKとするなど、今は働き方改革の一環として副業・兼業が見直される方向になっています。
岸博幸氏が考える、「副業・兼業」のメリットとは?(TOKYO FM+) – Yahoo!ニュース
記事にもある通り、日本は起業しようとするとリスクをともないます。というのも、一度会社をやめてからはじめるので、一時的に収入がゼロになるリスクがあるからです。自己責任といってしまえばそうなのですが、起業・独立から新しいイノベーションが起きることも多く、日本のクリエイティブな発想が活かしきれない社会の仕組みであると感じることができます。
兼業という形での起業であれば、このようなリスクを負う必要もなくなります。また、副業で得たスキルを本業でも活かせるようになれば、会社にとってもメリットがあります。
最近はインターネットを使ったビジネスも多く、副業・兼業が認められる会社が増えれば、もっと多くのサービスが登場する可能性がありますね。それらはきっと音楽業界でも活用されることでしょう。
副業OKはありがたい
こういった社会が副業をOKしてくれる流れになるのは、僕らバンドマンにとっても無縁なことではありません。
というのも、バンドというのはメンバーの5人だけで運営しているわけではなく、大勢の方の力を借りて存在しているのです。
そして世の中には優秀な人材は山ほどいますが、みんなもちろんそれぞれの仕事をしているわけで、僕らと勝手に仕事をしてはいけない場合も多いです。ですが、そういった人も副業OKになれば、大っぴらに一緒に仕事ができるわけです。優秀な人材をいろんなところから引っ張ってくることができます。
音楽も含め、エンターテイメント業界にとってはけっこうメリットが多いかなとは思います。どこかで普通に働いておられる方が、起業して音楽運営や小規模のレコード会社を立ち上げる、なんてことも増えそうです。もっとも大きな事務所やレコード会社に所属しているなら話は別ですが、小さい事務所、もしくは個人レベルで活動している人にとっては、仲間を集めやすくなるんじゃないかな。
しかし、会社に言わせてみればメリットばかりではないかもしれません。せっかく育てた人材がこれまで週5で働いてたのに週3でしか働かなくなってしまえば、それだけ人材教育へのリスクが高まるとも考えることができます。逆に、少しの時間でも働いてくれる人を確保しやすくなり、人材不足を補うことも可能かもしれません。良し悪し、というところですかね。
いろいろ社会が変革するタイミング、こういった働き方の変化にも注目してみたいですね。