これはニュース読み配信の文字起こしをブログ化したものです。
教育業界に大きな変革の波が押し寄せています。東進ハイスクールや早稲田アカデミーなどの大手は躍進する一方で、多くの中小予備校が苦戦を強いられている現状について考察してみましょう。
多様化する学習スタイル
スタディサプリに代表されるオンライン教育サービスの台頭は、従来の予備校のビジネスモデルに大きな影響を与えています。月額1,780円という価格設定は、従来の予備校と比べて圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。さらに、YouTubeなどの無料教育コンテンツの充実も、従来の予備校離れを加速させる要因となっています。
デジタル授業の再評価
従来、「対面授業の方が効果的」という固定観念がありましたが、実際にはそうとは限らないことが明らかになってきています。東進ハイスクールの成功は、トップレベルの講師による質の高い授業動画が、従来の対面授業に劣らない、むしろ優れた学習効果を持つことを証明しています。特に大学受験においては、生徒が自分のペースで学習を進められる利点も大きいと言えます。
業界再編の加速
大手による業界再編は既に進行しており、ベネッセによるお茶の水校や東京個別指導学院の買収など、規模の経済を追求する動きが活発化しています。また、従来のマス広告からローカルマーケティングへの転換など、集客方法も変化しつつあります。少子化とデジタル化という二つの大きな波の中で、予備校業界は新たな生存戦略を模索する段階に入っています。