DMM Mobileから楽天モバイルにちょっと乗り換えようかな、どうしようかなと思っていた自分にとっては、楽天モバイルがDMMモバイルを買収するというのはけっこう大きなニュースでした。
これについてはいろいろユーザーの意見もあるでしょうが、秋を目前に迎え、この時期から少しずつ動きがでてきました。
こういった動きは、他でも見られるかもしれません。
鈍る格安SIM
ここ数年で一気に格安SIMのユーザーも増えましたが、ここにきて伸びは鈍化しているという報道がありました。
これは仕方のないことで、そもそもの絶対数が決まっているわけですので、自分でいろいろ調べてでも安いところに乗り換えたい人たちは、もうだいたい乗り換えてしまったという考え方もできます。
こうなってくると二台持ちに期待したり、スマホを持たない子供世代であったり、そこまで関心がない人を動かすしかありません。しかしこれらは容易なことではありません。
そうなってくると、シェアを獲得するための秘策として、会社ごと買収するという手段になります。
なるほど、強引ですが、ありといえばありです。
今回の買収にかかったお金と獲得したユーザーを考えると、一人当たり1万円ほどで買収したような形になるそうです。
彩雨さんもしっかり買収されたわけですが。
正攻法でユーザーを増やすより、安く早く確実にユーザー獲得ができるというメリットがあります。
前途多難な楽天モバイル
携帯の会社には二種類あります。
電波を所持し通信を運営するMNOと、電波をレンタルし通信を運営するMVNOです。
楽天モバイルは秋からMNOに参入します。
日本はずっと三社独占だったMNOですが、この楽天の参入で大きく流れが変わるかが注目されます。
とはいえ、ゼロから通信を運営するわけで、最初にどのレベルまで電波が広がるかはまだ未知数です。
今のところ、三大都市は楽天の電波を、それ以外は別の会社の電波を使うという、MNOとMVNOのいいとこどりをするような計画のようです。
しかし三大都市であっても他三社と比べそん色のないレベル電波を張り巡らすことができるかどうかは別で、むしろ地方のほうが安定して使え、三大都市では電波が悪いというような事態になる可能性もあります。
それと、SIMフリー端末でしたらどの機種でも使えるというかというとそういうわけでもなく、最初は限定した機種のみでの展開となると予想されます。
楽天モバイルにとってはスタートダッシュを一気に切れるのかどうか、まだまだ不利な状況であることには変わりありませんね。
都合の悪いところだけ他の電波を使うのにMNOに参入するのはどうなの、という批判の声もMNO三社からでてきそう。
乱立する格安SIMは淘汰される
ここ数年で多くの業種が格安SIMへ参入し、乱立状態にあります。
現在乱立しているMVNOは、向こう数年間である程度の買収や譲渡などにより数は減っていくことが予想されます。
DMMモバイルのように名前だけ残したままという形になるかもしれませんが、5Gの登場もあわさり、次の5年は整理されるタイミングになるでしょう。