これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
テクノロジー業界の巨人メタ(旧Facebook)が、AI搭載の人型ロボット開発に参入するというニュースが話題を呼んでいます。この動きは、単なる技術革新の一歩にとどまらず、私たちの社会が直面する重要な課題への解決策を示唆しているかもしれません。
激化する人型ロボット開発競争
メタは、家事支援を重点領域として、独自のハードウェア開発を計画しています。しかし、その真の目標は、様々な企業が製造・販売するロボットの基盤となるAIやセンサー、ソフトウェアの開発にあるとされています。すでにテスラやFigure AI など複数の企業が人型ロボット開発に着手しており、2030年代に向けた開発競争が本格化しつつあります。
AGIと人型ロボットが切り拓く未来
人型ロボット開発の本質的な価値は、AGI(汎用人工知能)との組み合わせにあります。2030年代にAGIが実現すれば、それを搭載した人型ロボットは、人間のように様々なタスクをこなせるようになる可能性があります。メタやテスラなどの企業は、AGIの登場を見据えて、その受け皿となるハードウェアの開発に注力しているのです。
少子高齢化社会のソリューションとして
人型ロボットへの期待が高まる背景には、世界的な少子高齢化の課題があります。特に日本を含む先進国では、2060年頃には深刻な状況に直面すると予測されています。従来は移民政策がその解決策として考えられてきましたが、人型ロボットは新たな選択肢を提供する可能性があります。テスラが目標とする350万円程度の価格で、10年使用可能な人型ロボットが実現すれば、高齢者の生活支援から家事、育児支援まで、幅広い分野での活用が期待できます。