Uberというと日本ではタクシー配車サービスのイメージがありますが、本来はタクシーに限らず自由な配車を推し進めるサービスです。
前に、この配車についてのブログも書きました。
そんなUberは自動運転の開発も進めています。車を必要とする人のもとへ、すっと自動運転で迎えに行けるシステムごと作ろうとしているわけですね。実現されればかなり便利なサービスになりそうです。
そのような中、初めて自動運転車の車が歩行者をはねて死亡させてしまったというニュースが飛び込んできました。
ウーバー自動運転車が死亡事故 米アリゾナ州で通行人はねる(AFP=時事) – Yahoo!ニュース
車は無人ではなく、人が乗っていただけに、なぜ止められなかったのかしっかり調査を進めたいところです。亡くなった方は横断歩道のない道路を渡ろうとしていたとのことです。
自動運転で交通事故、その責任はだれに?
かねてから言われてきた問題です。しかし、まだ明確な答えはありません。自動運転で交通事故が起きた場合、その責任はだれにいくのでしょう。自動運転の車に乗っていた人なのか、自動運転の車を作った人なのか、これは重要な問題です。
命に係わるシステムなだけに、その開発もまた責任重大ですね。
今回の事故をきっかけに、世界レベルでこの問題についてもう一度考えることになりそうです。
自動運転のレベルわけ
自動運転は、レベルがあります。今のところ、そのレベルわけもまた責任の所在を分ける一つの基準となっています。
レベルは0~5まであります。レベル0は、普通の車です。レベル5は、ドライバーがいなくても、どこでもすいすい運転できる、自動運転の最終形態です。今のところ、実用の目途はたっていませんが、実現に向け研究は進められています。
基本的にはレベル4まではドライバーにも責任があり、レベル5はシステム側の責任ということになるそうです。
レベル1 アクセル、ブレーキ、ハンドル操作、このうちどれかを自動でやる
レベル2 アクセル、ブレーキ、ハンドル操作、この複数を自動でやる
この二つはすでに商用レベルで実用化されています。自動ブレーキシステムが搭載された車はもうたくさんありますし、高速道路などで自動運転できる車も登場しています。レベル2は自動で走ってくれますが、ドライバーはハンドルから手を離してはいけません。
レベル3 特定の条件下で運転を自動でお任せ
レベル2とレベル3の違いは、ドライバーはふーと一息ついてスマホいじったりできることです。これはすごいですね。もちろん緊急時はドライバーの操作となります。課題としては、この自動運転の制御を解くとき、ドライバーがまともな状態でいるかのチェックをどうやるかということみたいですね。まぁ寝てるときに解除されても困っちゃいますしね。
アウディが今年中にはこのレベル3相当のものを打ち出すと言われています。
レベル4 よほどやばい状況じゃない限り、完全自動運転
やばい状況というのは、めっちゃ悪天候とか、そういう感じです。そのめっちゃ、というのがどのレベルかはよくわからんのですけどね。もう試験運行は始まっていて、2020年代には早速登場すると見込まれています。なんかこういう車ばっかり乗ってたら運転の仕方を忘れそう。
レベル5 完全な自動運転、ドライバーいらず!
レベル5までいくと、もう運転免許証という概念がなくとも車に乗れるということになるのでしょうか?未来の話ですが、僕らが生きている時代に投入されるのはほぼ確実ともいわれています。楽しみですね。
どうなる自動運転
自動運転の車が登場すれば、かならず今回のような不幸な事故は起こりえるでしょう。自動運転がまず目指さなければならないのは技術革新だけではなく、メーカー側、法制度、ユーザー、歩行者の心構えなども含めて、ゆっくりと時間をかけて足並みをそろえながら実現へと進めることです。どこかが先に進みすぎてしまうと、もっと大変なことが起きてしまうかもしれないですからね。