CM再開は?昔とは違う現代のテレビコマーシャル事情


これはニュース読み配信の文字起こしをブログ化したものです。

フジテレビの問題に関する第三者委員会の報告書が公開され、スポンサー企業のCM再開の動きが注目されています。報告書はかなり詳細で、数百ページにわたる生々しい内容が記載されておりました。ホテルのスイートルームでの出来事や、経費処理に関する詳細な記述もあり、かなり徹底した調査が行われたことが伺えます。

CM再開の難しさ

スポンサー企業の対応はさまざまで、ローソンは「フジテレビの発表を確認したので検討中」、日本生命は「直ちにCMを再開する必要はない」、味の素は「再開に慎重」という姿勢です。

この状況について筆者は「CM再開しないことで企業側に凄まじいデメリットがあるなら分かるが、そうではない」と指摘しています。1980年代や90年代であれば、テレビCMの中止が売上激減や経営危機につながる可能性もあったでしょうが、2025年の現在では状況が異なります。

経営判断としての慎重さ

多くのテレビ局がある中で、フジテレビだけのCM出稿を中止したことで企業が倒産するとは考えにくいというのが筆者の見解です。また、今この時点でCMを再開すれば「この会社はフジテレビにまた金を出すようになった」とネット上で注目されるリスクもあります。

フジテレビと特に強い関係性を持つメーカーでない限り、あえてリスクを冒してまでCMを再開する金銭的メリットは大きくないのではないかと筆者は考えています。

影響の実態

ローソン、日本生命、味の素などの企業が実際にどれほどのダメージを受けたのか、その結果が気になるところです。「何億も損失が出ている」「会社が持たない」というレベルの影響があるのか、それとも「CM費用ほど売上は下がっていない」という実態なのか。

「ローソンのCMがフジテレビで流れないからローソンに行かない」とか「味の素のCMがフジテレビで見られないから味の素を買わない」という消費者はほとんどいないだろうと筆者は推測しています。

今後の展開

人間関係や取引関係もあるため、いずれかのタイミングでCMは再開されるだろうと予測されています。ただし、単に社長が交代したからといってすぐにCM再開とはならず、何か明確な転機が必要になるでしょう。スポンサー企業の動向と、それによる経済的影響の実態は今後も注目される問題です。