やよい軒のご飯のおかわりが有料化されるというニュースが駆け巡ったのは少し前の話。
最初は経営状況を良くするために実質的な値上げの意味でやるのかと思いましたが、その理由にもまた話題を集めました。
やよい軒、ご飯のおかわりが有料化へ
全店舗で行われるわけではなく、一部店舗の試験導入という形をとっています。
どうでもいい!っていう人も多いかもしれませんが、ちょっと掘り下げてみたいと思います。
やよい軒はチェーンの定食屋です。超激安ってわけでもないですし、高いわけでもなく、標準的な価格で美味しく定食が食べられる、さらにはご飯のおかわりが無料ということで、男性客を中心に人気を集めていました。
実は自分も前に住んでいた地域では近くにやよい軒がありまして、何度か行ってましたし、ご飯もおかわりしてましたよ。無料でね。
そんなやよい軒ですが、近年は女性の客層も増えたり、男性でもヘルシー志向によりご飯のおかわりをしない人も増えているそうです。
そこで、お客さんからおかわりをしている人としてない人が同じ金額を払うのは不公平だというクレームが入ったそうで、今回のおかわり有料化は、こういった流れからの対応となっています。
平等、公平とはなにか
さてこれは難しい問題ですが、ここで再び話題になるのは、公平とはなにかという答えのないテーマです。
やよい軒が発表しているこの理由が本当であると信じての話ですが、ここでの論点は2つです。
お客さんのクレームでおかわり自由というルールを変えたことは経営方針としてどうだったのか、おかわり自由は不公平なのか、です。
実際にやよい軒以外でもご飯のおかわりが無料というサービスを行っているお店も多く、このサービスにそこまで大きな違和感もありませんでした。今回の件で実際に常連客の動きがどう変わり、売上にどう影響があるかとても興味深いです。
そして一番難しい、平等、公平とはなにかという話です。
たしかにご飯を余り食べない人にとっては、まぁたくさんおかわりしている人と同じ金額を払うのは損してる、と感じる人もいるかもしれませんが、それは食べ放題や飲み放題と考えると、当たり前のような気もします。
こちらは以前にも似たような話をブログで触れてます。
誰もがご飯をおかわりできる権利があるという考え方に立てば、それもまた平等であり公平です。例えば同じ値段で男性はおかわり無料、とかだったら問題だと思いますけどね。
まぁ、今回のおかわり有料化についての考え方については多くの意見があることでしょう。
ただ定食屋のおかわりの問題ですが、これは人間社会においての重要な問題提起でもあります。
この世界は不平等で不公平
平等や公平というのは難しいものです。実は自分自身はまた違う切り口でこの問題について考えています。
そもそも、この世界は平等でもなく公平でもない。大前提として不平等であり不公平なものが基礎理念にあるということ。
そして、この世界に生を受けた存在は、全員が不平等で不公平なルールの中で生きている、という意味で平等であり公平であるということなのです。