これはニュース読み配信の文字起こしをブログ化したものです。
12歳YouTuberが選んだ道
最近話題になっているニュースがあります。12歳のゲーム実況YouTuberが「中学校に通わない」と宣言したんです。フォートナイトの実況で19万人以上のチャンネル登録者を持つこの少年は、中学には行かずにゲームの練習に専念する道を選びました。
筑駒・東大出身のお父さんは「学習指導要領で定められている内容をカバーしようとは思っていない」と語ります。「これからの時代に本当に必要なことなのか」という疑問があるからだそうです。
「勉強は人生いつでもできる」「興味が芽生えた時の方が身につく」という考え方も注目すべき点です。一方でこの少年は、「睡眠10時間確保」「毎日の運動」など、ゲームを競技として真剣に取り組んでいます。
家族の時間を大切にする動き
もう一つ興味深いのは、4月の入学式シーズンに芸能界で起きている変化です。子供の式典参加のために番組を欠席したり、途中参加するなど、プライベートを尊重する動きが広がっています。
生放送に遅れて登場するMCが増え、それを番組全体、視聴者全体で「いいね」と受け入れる雰囲気になってきているんです。昔なら考えられなかったことですよね。
こういう報道は一般企業の社員にも影響します。「入学式の日は午後から出社します」と言いやすくなる。以前なら「サボり」と思われたことが、今では「大事だよね」と受け止められるようになってきています。
多様な選択を認め合う社会へ
これらのニュースに共通するのは、「当たり前」の変化です。「学校に行くのが当たり前」「仕事を最優先するのが当たり前」という価値観が揺らいでいます。
「義務教育とは何か」という問いも浮かびます。義務教育は親が子供を学校に通わせる義務ですが、本人も親も望まないなら、その意味をどう考えるべきでしょうか。
一方、仕事と家庭のバランスも「仕事最優先」から「家族の時間も大切」へとシフトしています。これは働き方改革の一環であり、ワークライフバランスを重視する変化です。
多様化する社会では、従来の制度から外れる選択も、家族を優先する選択も、それぞれが尊重されるべきでしょう。「みんなと同じであるべき」という同調圧力ではなく、「いろんな人がいていい」という寛容さが求められています。
一人ひとりが自分の価値観に基づいて選択でき、その選択を互いに尊重し合える社会。それが今、私たちが向かっている多様化社会の姿なのかもしれませんね。