これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです。
2024年6月24日から、iPhoneユーザーはスマートフォンにマイナンバーカードを登録できるようになります。これは政府が進める「デジタル化」の一環であり、今後、身分証明や行政サービスの利用がより便利になることが期待されています。
■ iPhone のウォレットにマイナンバーを保存
Apple の「Wallet(ウォレット)」アプリにマイナンバーカードを追加することで、物理的なカードを持ち歩かなくても、本人確認や年齢確認、住所確認などの手続きが行えるようになります。
- 対応する窓口や店舗では、iPhone をかざすだけで確認作業が完了。
- また、2025年9月以降には健康保険証としても使えるようになる予定です。
現状、保険証の読み取り機器には外付けのカードリーダーが必要ですが、Android や iPhone ともに対応して使用可能です。
■ 運転免許証との統合はまだ先に
一方で、運転免許証については iPhone 上での表示は可能でも、法的に有効な「モバイル免許証」としての実装には時間がかかる見込みです。
- 警察との協議なども進められており、将来的にはスマホでの提示も認められる方向にあるようです。
- ただし、現時点では通常の免許証の携帯が必要なため、車を運転する際は依然として紙またはプラスチックの免許証が必要です。
■ 「iPhoneのマイナンバー」って、本当に身分証になるの?
ここが多くの人が気になるポイントかもしれません。
たとえば、以下のようなシーンで iPhone 上のマイナンバーカードが通用するのか:
- 年齢確認が必要な飲食店やコンビニ
- ライブハウスやイベント会場での本人確認
- 行政窓口での申請手続き
これらにおいて、iPhone 画面に表示されたマイナンバーカードを提示することが認められるかどうかは、各事業者や施設次第となります。
偽造リスクはあるのか?
「画像を貼っただけでもバレないんじゃない?」と考える人もいるかもしれませんが、実際には:
- iPhone 上のマイナンバーカードは Face ID や Touch ID で保護
- 紛失した場合は Apple の「探す」アプリなどで即座に無効化可能
- セキュリティ面では「万全」とデジタル庁は説明しています
とはいえ、一部の現場では「スマホ画面じゃ信用できない」という判断もあり得るため、完全に物理カードを手放すのはもう少し先になりそうです。
■ Android との違い:iPhone が先行
今回の機能導入では、iPhone の対応が非常に早く、ほぼフル機能が開放されています。
一方、Android では「電子証明書機能」までは対応しているものの、マイナンバーカードそのものの表示や利用に関しては遅れ気味です。
理由としては、Google との調整に時間がかかっているという情報もあります。日本政府と Apple が緊密に連携していたことも背景にあるようで、こうしたスピード感の違いが目立ちます。
■ 日本は世界でも早い? 国民全体への導入に注目
このような「国民全員が利用可能なスマホ内での身分証明書」を国単位で実現しようとしているのは、実は世界的にも珍しい動きです。
アメリカでも一部の州で似たようなことがありますが、全米で統一された仕組みがあるわけではありません。
つまり、日本はこの分野において、かなり先を行っていると言えるかもしれません。
■ 気になるけど…まずは試してみるのが良さそう
この新機能、便利そうだけどちょっと不安もある――そんな声も多いはず。
筆者も、「実際に使ったらどうなるんだろう?」という興味があり、6月24日のサービス開始後、早速 iPhone に登録して試してみたいと思っています。
今後、民間企業の対応や社会の受け入れがどのように進むかも注目です。
■ まとめ
- iPhone にマイナンバーカードを登録できるようになるのは 2024年6月24日から
- 本人確認・年齢確認・健康保険証としての利用も可能に
- 免許証との統合はまだ先で、現段階では物理的な免許証が必要
- 身分証としての認知度はまだ低く、現場によって対応が異なる可能性あり
- Android との対応差があり、iPhone が先行している印象
- 国全体でこうした取り組みを行うのは世界的にも珍しく、日本は結構早い段階にいる