ラジオ100周年と彩雨の音声メディア体験


日本のラジオ放送100周年

3月22日は放送記念日です。1925年3月22日、今から丁度100年前にNHKラジオ第一放送が初めての仮放送を開始しました。芝浦の東京高等工芸学校に設けられたスタジオから、午前9時半に強打武男アナウンサーによって「聞こえますか?JOAK、JOAK、こちらは東京放送であります。こんにちは、ただいまより放送開始いたします」という第一声が放送されました。JOAKは東京放送局のコールサイン(呼び出し符号)で、無線局を識別するための符号です。実は、予定していた日本にたった1台しかない放送専用送信機が大阪に買い取られてしまい、既存の機器を改造して放送を実現したという興味深い経緯がありました。

私のラジオとの関わり

個人的には、ラジオを聞く習慣がほとんどありませんでした。ラジオ好きな人も多いですが、私はあまりラジオっ子ではなく、オールナイトニッポンなどの人気番組を聞く習慣もありませんでした。大人になってバンド活動を始め、ラジオに出演するようになってから、ようやくラジオ局や人気番組について知るようになりました。家にはミニコンポがあり、窓にアンテナ線を張って受信環境を整えることはしましたが、家の中で他人の話を聞くという習慣が自分の中になかったのです。車の運転中に暇つぶしで聞くことはあっても、特定の番組を楽しみにするということはありませんでした。また、受験勉強中にラジオを聞く人も多いようですが、私は人の話を聞きながら勉強することができず、その代わりに音楽を聴いていました。

現代の音声メディアと私

しかし、この5〜6年で状況は変わりました。Voicyを続け、最近ではポッドキャストも始めました。今では人の声を聞くことが習慣になりましたが、プロが制作するラジオ番組ではなく、一般の人が話すVoicyやポッドキャスト、YouTubeの音声コンテンツを中心に聴いています。この5年で音声配信を聞く習慣が完全に身についたと感じています。私自身も話し続けていきたいと思っており、2週間ほど前からポッドキャストを始めました。皆さんもVoicy、YouTube、Spotifyなど様々なプラットフォームで音声コンテンツを楽しんでいただければ嬉しいです。3月22日はラジオの日ということで、100年前のラジオ放送開始という記念すべき日にちなんで、ラジオについてお話ししました。