これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
さて、今日は私たちの生活に欠かせない、しかし時に大きな危険もはらむ「モバイルバッテリー」の話です。
相次ぐ発火事故と、自主回収の背景
先日、人気メーカーの「Anker(アンカー)」が、一部のモバイルバッテリー製品の自主回収を発表しました。幸い、僕が使っているモデルは対象外でしたが、モバイルバッテリーが原因の発火事故は、今や世界中で相次いでいます。
「Ankerは中国製だから危ない」と短絡的に考える人もいるかもしれません。しかし、これは特定のメーカーだけの問題ではなく、リチウムイオンバッテリーという製品そのものが持つ、本質的なリスクなのです。むしろ、問題が発覚した際に、きちんと自主回収を行うAnkerの姿勢は、誠実なものだと僕は感じています。
家に眠る「古いバッテリー」は、時限爆弾かもしれない
このニュースを聞いて、皆さんにぜひ確認してほしいことがあります。それは、家の引き出しの奥に、使わなくなった古いモバイルバッテリーが眠っていないか、ということです。
「まだ使えるから」「災害時のために取っておこう」。そう思う気持ちは、僕にもよく分かります。しかし、5年、10年と時間が経ったバッテリーは、内部が劣化し、いつ発火してもおかしくない「時限爆弾」のような状態になっている可能性があるのです。
衝撃が加わったり、充電しっぱなしにしたりすることで、突然火を噴く。そんな恐ろしい事故が、実際に起きています。それは、あなたの家を火事にするだけでなく、もし飛行機の中だったら、大勢の命を危険に晒すことにもなりかねません。
正しい処分方法を知っていますか?
僕も以前、家にあった古いモバイルバッテリーを、まだ使えるものも含めて全て処分しました。もったいない、という気持ちはありましたが、安全には代えられません。
ここで重要なのが、モバイルバッテリーは、決して普通のゴミとして捨ててはいけない、ということです。
正しい処分方法は、家電量販店などに設置されている「小型充電式電池リサイクルボックス」に持っていくことです。ほとんどの店舗で無料で引き取ってもらえますので、お近くの家電量販店に問い合わせてみてください。
今回のAnkerの自主回収は、私たち一人ひとりが、モバイルバッテリーとの付き合い方を見直す、良い機会だと思います。
自分のため、そして周りの人の安全のためにも、古いバッテリーは思い切って処分し、正しく、安全に使っていく。この意識を、お互いに徹底していきましょう。