世の中には多くの名字があります。
その中でもややこしいのが、微妙に違うやつです。
齋藤、斉藤、齊藤とかもそうですし、高橋、髙橋なんかそうですよね。
メールなどで書くとき、間違いがないように確認したりします。とくに「はしご高」の髙橋は環境依存文字で表示されないケースもありますので、注意が必要ですね。
ルーツは書き間違い
「さいとう」の漢字が種類がたくさんある理由について、その理由を書き間違いであるというニュースがありました。
ちなみに「さいとう」は31種類もあるそうです。
ルーツは書き間違い「さいとう」の漢字が種類豊富な理由 – ライブドアニュース
記事から抜粋しますと
「これは明治時代に戸籍ができて名前を登録する際、ほとんどの人が書き間違いをしたから起こったこと。昔は、ひらがなの読み書きができても、漢字を知らない人が多くいました。そこで、正しい“斎”の字をまねて書いたつもりで書類を提出。役所から“この斉藤でいいですか?”と聞かれても、正しいかどうか判断できないまま登録するケースが多かったんです。わたなべさんの“辺”も同じ。渡邉が正しい。渡辺は略字です」
とあります。これはちょっと衝撃的ですね。
ちなみに「さいとう」に関してはルーツとしては「斎藤」が正しい表記ともいわれています。
間違えたらいけないケースもある
昔ならいざ知らず、この21世紀の社会においてこの漢字の違いは必要なのでしょうか。これは人の信条に関わることですので、「さいとう」さんの中でも間違えられたら嫌な人もいれば、そうじゃない人もいるかと思います。
また、例えば郵送物などで間違った「さいとう」で来てもきっとポストに投函してくれることでしょう。
ただ、間違えたらいけないケースもあります。それは正式な書類です。戸籍に登録されている名前でなければ効力がない書類は多いですからね。違う「さいとう」で書いてしまったら、それはまさにニックネームと同じです。
文字には正字と異体字(俗字)があります。法務局は利用する文字は正字であること、とされています。ただしこれも原則の話です。
戸籍では異体字での登録も可能です。全く読めないような未知の文字で登録されている戸籍もあるようですよ。
有名なのはこれです。
画像 : この字なんて読むの?100歳のおばあちゃんの名前が全く読めない… – NAVER まとめ
NAVERまとめ
なんと読むのでしょうね!
こういった昔の文化や慣習を今でも残し続けることができるというのも、日本の面白いところです。なんでもシステマティックに行政を進めたら真っ先にこういう文字はなくなってしまいますからね。