次期Siriの中身は、Google製?AIアシスタント元年はくるか


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

Appleの音声アシスタント「Siri」の次期バージョンに、Googleが開発するAI「Gemini」が採用される可能性が高い、と報じられています。

Appleは現在、自社のAI基盤である「Apple Intelligence」の中核に、OpenAI社のChatGPTを採用していますが、両社の関係は必ずしも良好ではない、との見方が強まっていました。

AI開発で出遅れたAppleの苦悩

本来であれば、Appleも独自の高性能AIを開発したいはずです。しかし、2022年から始まった生成AI開発競争において、Appleは完全に出遅れてしまいました。その結果、ライバルであるOpenAIの技術に頼らざるを得ない、という状況に陥っていたのです。

今回の報道によると、AppleはChatGPTに代わる提携先として、Googleの「Gemini」と、新興AI企業Anthropicの「Claude」を検討。最終的に、コスト面で優位な「Gemini」に軍配が上がった、とのことです。

GAFAMと呼ばれる巨大IT企業の中でも、自社で高性能なAIを開発できているのは、GoogleとMeta(旧Facebook)だけです。AmazonもAnthropicと提携していますし、MicrosoftもOpenAIへの巨額の投資によって、その技術を利用しています。巨大な資本力があっても、最先端のAIを開発するのが、いかに困難であるかが伺えます。

2025年、音声アシスタントは「AIアシスタント」へ

僕がこのニュースで最も期待しているのは、**「Siriが本当に賢くなる」**ということです。

正直なところ、現在の音声アシスタントを日常的に活用している人は、まだ少ないのではないでしょうか。しかし、来年、私たちの身の回りにある音声アシスタントは、一斉に「AIアシスタント」へと進化を遂げるはずです。

  • AppleのSiriには「Gemini」が搭載される。
  • AmazonのAlexaは、より自然な会話が可能になる「Alexa+」へと進化する。
  • そして、Googleは自社のGoogleアシスタントに、Geminiをさらに深く統合してくるでしょう。

これまでのように、決まった命令にしか反応できない「音声認識」ではなく、文脈を理解し、複雑な対話ができる「AIアシスタント」。その登場は、私たちの生活を大きく変えるポテンシャルを秘めています。

2025年は、この「AIアシスタント」が、本格的に普及する元年になる。僕はそう予測しています。

日本語へのフル対応がいつになるか、など、まだ不透明な部分もありますが、来年、この分野がどう進化していくのか。引き続き、注目していきたいと思います。