地球温暖化は海から?メタンハイドレートの現状はいかに


温室効果ガスというと、二酸化炭素が思い浮かびます。人間の生活によって二酸化炭素が多く出て、それで地球温暖化になるというのが、みなさんだれもが思い浮かべる構図だと思います。

温室効果ガスは海からも

二酸化炭素を吸収してくれる存在といえば、植物です。多くの森林を伐採することにより、吸収できる二酸化炭素の量が減り、相対的に温室効果ガスが増えるわけで、緑の大事さを訴えるわけですね。

ですが、実は温室効果ガスは植物だけではなく、海もまた吸収してくれているのです。なんと、人間が排出する温室効果ガスの三分の一は海が窮しているといわれています。

地球温暖化というと、人間が排出している温室効果ガスで進んでいるように思えますが、実は地球の温度が上がると海に含まれている温室効果ガスが一気に外へでてしまう可能性があります。

そのため、ある一定ラインを越えると、地球温暖化が人間の排出している温室効果ガスとは別に海からの温室効果ガスが一気にでてしまい、さらにハイペースで進んでしまうという恐れもあります。

メタンハイドレートはどちらに転ぶか

日本をはじめ、多くの国が目を付けている新しい資源が、メタンハイドレートです。別名、燃える氷とも呼ばれています。

小さい堆積から多くのエネルギーを生み出せるだけではなく、排出する二酸化炭素量は少なく、さらには日本近海にかなり多く存在している可能性もあるということで、注目されているエネルギー源ですね。実際問題、エネルギーとして活用できるにはまだ多くのハードルがあり、実用化できるまでまだ時間はかかるといわれています。

このメタンハイドレートですが、実は相当数のものが海中には存在するといわれています。

これをうまく活用できれば…と期待したいところですが、それほどうまい話ではないかもしれません。

このメタンハイドレートこそが、海水温度が上昇すると一気にメタンガスを大気中に放出する可能性があるといわれています。

うまく活用し新たな資源として使うことができるのか、このまま地球温暖化のアクセルとなってしまうのか、こういったところもまた次世代の注目ポイントとなりそうです。