生産性のパラドックス?生成AIヘビーユーザーほど残業が長い話


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

「生成AIのヘビーユーザーほど、残業時間が長い」
パーソル総合研究所が発表した、こんな衝撃的な調査結果が、今、話題になっています。

AIを使えば、仕事は効率化され、労働時間は短くなる。僕らは、そう信じていましたよね。
でも、現実は、どうやらそう甘くはなかったようです。

なぜ、AIを使っても残業は減らないのか?

この調査結果、めちゃくちゃ面白いのが、AIを使えば使うほど、残業時間が綺麗に長くなっていく、という点。

  • ヘビーユーザー(週4日以上使用): 週平均8.34時間
  • ミドルユーザー(週1~3日使用): 週平均7.79時間
  • ライトユーザー(月1~3日使用): 週平均5.08時間
  • 非ユーザー(全く使用しない): 週平均4.99時間

なぜ、こんな逆転現象が起きてしまうのか。
その理由は、2つあるようです。

  1. そもそも、残業が長い人ほど、AIを使わざるを得ない。
    仕事量が多く、常に時間に追われている人ほど、藁にもすがる思いで、AIによる効率化に飛びついている、という実態。
  2. AIで生まれた「空き時間」に、新たな仕事が舞い込んでくる。
    AIを使って業務時間を短縮できた、と答えた人のうち、なんと6割以上が、「空いた時間で、別の仕事をしている」と回答しているんです。

つまり、AIによって仕事の「密度」は上がったけど、仕事の「総量」は変わらない(むしろ増える)から、結局、労働時間は減らない、というわけです。

これは「本末転倒」なのか?僕が思う、この現実との向き合い方

このニュースを見て、「じゃあ、AIなんて使っても意味ないじゃん!」「本末転倒だ!」って思った人も、きっと多いでしょう。

でも、僕は、そうは思いません。

僕自身、AIをめちゃくちゃ使い倒していますが、じゃあ仕事時間が減ったかと言われれば、全くそんなことはない。空いた時間で、結局、別の仕事をしちゃってますからね。

でも、それは「不幸なこと」ではないんです。
AIのおかげで、今までできなかったことができるようになった。自分のやれることの幅が、確実に広がっている。その実感があるからです。

会社員としてこの状況を見ると、「できる人ばかりに仕事が集中して、不公平だ!」と感じるかもしれません。給料に反映されない、という不満もあるでしょう。

でも、会社って、そういうものじゃないですか?
できる人が、できない人を引っ張っていく。そうやって、組織全体で前に進んでいく。

AIを使いこなせる「できる人」が、会社を、社会を、リードしていく。
それは、すごく健全で、当たり前のことだと、僕は思います。

この調査結果は、一見するとネガティブに見えるかもしれません。
でも、その裏側には、AIという新しいツールを手に入れた僕らが、いかにして、より多くの価値を生み出していくか、という、前向きな挑戦の姿が、隠されているんじゃないでしょうか。