インターネットの登場によって発達した分野の一つが、個人と個人を結びつけるサービスです。
この社会は人と人との出会いによって成り立っています。たとえどれだけ人口がいても、人がすべてそれぞれ誰ともしゃべらず誰ともかかわらず全員が一人で自給自足で生きていたら、それは社会としては成り立ちません。
その出会いを活性化しているのがインターネットです。インターネットはコンピュータとコンピュータをネットワークでつなぐことから生まれましたが、その結果としてコンピュータの先にいる人と人をつなぐことでイノベーションが生まれます。
売りたい人と買いたい人を結びつける
自分の持っているものを誰かに売る、ということ自体はもちろんインターネット以前の社会でも存在していたことでしょう。ですが、そんなに都合よく売りたい人と欲しい人を結び付けられるわけではありません。
なので、質屋のようなところに物を売るのが一般的でした。
今は、売りたい人と欲しい人を結びつけるシステムがあります。それがネットオークションです。インターネット黎明期から、わりと早い段階で登場して話題になりました。
日本でもヤフオク、メルカリといったオークションのサービスがありますが、海外でもオークションはかなり盛んです。世界中のオークションサイトを駆使して安く物を仕入れ日本で売る、というビジネスも存在しているほどです。
貸したい人と借りたい人を結びつける
最近はモノの売買ではなく、貸し借りもネット上で行えるようになっています。
最近登場したクオッタというサービスがそうで、ビデオカメラ、着物といった毎日は使わないけど家にあるものを1日いくら、という形で貸し出すことができます。
オークションサイトを運営するのでしたら、ユーザー同士の自己責任という名目で多くの責任から逃れつつ、手数料だけ徴収することが可能かもしれません。しかし物の貸し借りとなると、盗まれたり壊されたりというリスクが付きまといます。
全く知らない人間に貸すわけですから、ユーザーの身分証明が必要です。さらにこのクオッタは品物自体に補償金を設定できるらしく、そういう意味では貸すほうもまだ安心感があります。とはいえ、オークション以上に踏み込んだサービスですし、その分不安が付きまとうのも事実で、そのあたりのケアをサービス側がどれだけできるかがポイントになるでしょう。
出資したい人と出資してほしい人を結びつける
ビジネスを起こしたい人に出資する、という仕組みはそれこそ昔からありました。とはいえ、今はもっとライトな形で出資することができます。これがクラウドファンディングです。
ただ、一般的な出資ともちょっと違います。これはビジネス的、要するに投資としてではなく、その商品を欲しい人、サービスを受けたい人がお金を出すような形です。なので、配当金がもらえるわけではありません。
出資というと小難しいイメージもありますが、わりと一般的に使われているイメージとしては、その商品やサービスのお金を先に支払うようなイメージなのかなとも思います。作り手としては確実に売れる分を先に資金をプールできるので、ビジネスリスクを減らすことが可能です。
最近は投資型のクラウドファンディングもあります。これは要するに株を買うようなイメージです。見返りも株券になります。上場してない会社の株券をさばける、というイメージ…であってるのかな。上場なんてどの会社でもできるわけでもないので、こういう形で出資者を集められるのはとてもいいことですね。そのかわり、出資者も株券が紙くずになるリスクもあるわけで、先述のクラウドファンディングほどライトなものではないのかもしれません。
でも一発当たったときの見返りはすごそうだね!
長くなってきたので、続きはまた今度!後編はインターネットと男女の出会いについて考えていきたいと思います。