デジタル人民元をはじめとする、デジタル通貨。
こちらも今年、大きく関心を寄せているテーマの一つです。
中国が先行するデジタル通貨
中国は、予定通り北京オリンピックのタイミングでデジタル人民元を導入しました。
まぁ、導入といってもほんの一部で使えるだけで、本格導入でもありません。
現在は中国が先行していますが、先進国ですとインドは前向きですし、アメリカも近いうちにこのデジタル通貨に対してなにか動きがあるのではないかという噂もあります。
日本円も、合わせて下準備を進めているところです。
デジタル通貨にすると何が変わるのか
では、デジタル通貨になると生活の何が変わるのでしょうか。
実は、正直言うと今とそんなに変わらないと思います。
どこで何買ったか、当局に筒抜けになる懸念も…中国がデジタル人民元PR(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
中国でも、今回導入したはいいものの、既存のキャッシュレスを使えばいいじゃん?
というような感想もでているようです。
たしかに、日本でデジタル日本円が導入されたとしても、PayPayで飲み物を買うか、クレジットカードで飲み物を買うか、デジタル日本円で飲み物を買うか、ぶっちゃけどれも感覚的にはかわらないと思います。
デジタル通貨のメリット
おそらく日本でもスタートする際は、こんなのに余計な金をかけやがってといろんな意見がでてくることでしょう。
デジタル通貨のメリットは、日常的な使い方という意味ではあまりないかもしれません。
強いて言うのであれば、送金の便利さです。ただこれもどういった機能にするか次第ですので、なんとも言えません。
送金の便利さという意味では、仮想通貨の方が活かせそうな気もします。
ただこの送金も、現在は銀行などいくつかの道を経由しお金を振り込みます。
そうなるとどうしても手数料がかかります。
企業はどうしてもこの振込手数料をがっつりと負担することになります。
しかしデジタル通貨になることによって、お金の流れがスムーズになることが期待されています。
仮想通貨のような仕組みになるのであれば、全員がデジタル上の財布を持つことになるはずです。
財布には番号が振り分けられています。口座番号のようなものです。
理論上は、銀行など仲介せず、直接送金することができるはずです。
しかも、それが国際間でも同じことがいえるはずなんですよね。
そうなると、外国人が日本は円も安定しているし、デジタル通貨も便利だから、日常的にお金を日本円にしておこうかなとか、そういうことだってあるかもなのです。
日本とのやり取りでは余計な手数料なしにデジタル日本円が即金で払われるし、じゃあ海外の企業もデジタル日本円を使おうかな、みたいなことにも。
中国は一帯一路で大きな経済圏を作ろうとしています。デジタル通貨に全力でシフトしたいのも、一帯一路での国々に人民元を使ってほしい思惑があると思われます。
あくまで理論上ですけどね。日本のことだから余計なことする可能性もありそうですが。
日本がどんな形でデジタル通貨を導入するのか、この数年でいろいろ情報がでてきそうです。